昔の茨城弁集
昭和35年〜45年頃の茨城弁集
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◆本ページは、性情を示す茨城方言をまとめたものです。他県の方言の収集も合わせて開始しました。

標準語 茨城弁 解説・他県の方言
あいのて、合の手、餅つきの相手役 あいどり:青森・岩手・宮城。『相取り』。
あとつぎ、跡継ぎ、後継者、相続人、跡目 あどつぎ
あどめ
いーとり
いはいもぢ
いはいもち
いへーもぢ
うぢとり
うちとり
うちとり:愛媛・大分・佐賀。
うちもち:奈良。
あな、穴 あなめど
めど
めどこ
針の孔を『めど』と言うのが転じて小さな穴(孔)の総称になったものと思われる。針の穴は『めど』ならば、今はほとんど針を使わない時代になった。まれに清音発音する人もいた。県内全域で使われる。
『めど』とは、『目門・目処』の意味で窓が『間門・間処』の意味であることに似ている。『目』は点状のものの意味で『網目』『縫い目』の『目』と同じである。
また『道』の『み』は、接頭語で『ち』は『路』だとされる。現代語の接頭語の『み』は、『御・深』と当てられるから、古くは異なる接頭語の『み』があったことになる。『み』と『め』は音通する。意味を持たない接頭語『め』に『と・ど』の付いた、『め戸・め門』があってもおかしくはない。
『称呼』では『東国にてめどと云。東雅ニ曰孔竅を呼てめどと云。あなめど又転してみづと云。針の穴をみづといふが如き是也。』とあり、東国方言であることが解る。
『俚言』には『めど:孔をめどと云。又みずともみぞとも云。転じて銭をめどと云。(中略)常陸邊にて穴をめとといへり。』とある。
注)『みづ』とは、『針孔・針眼(みず)』(針の糸を通す孔。みみ。みみず。めど。みぞ。)のことである。これから、現代語の溝とは穴を指したことを思わせる。ちなみに『語源辞典』には『:@水ホソキの義。Aみぞ(水処)。Bミソソギ(水注)の略転。Cミズ(水)の転。Dミは水の義。ソはソコの反。E水裾の義。Fミサヲの約か。ミは水の義。サは接頭語。ヲは尾の義。Gミソ(水添)の義。ミゾロ(水泥)と同源。』とあり、決定的な解釈は無いことが解るが、『針孔・針眼(みず)』と『溝』には何らかの関連性があると思われる。 神奈川では溝を『みぞっか、めどっか』という地域があることから、『めど』は平面的な穴、すなわち『目戸』『目門』、『みぞ』は筋状の穴、水を流す穴すなわち『水戸』『水門』ともとれる。一般に穴のうち向こうが見えるようなものは、言わない。
この言葉は、臍(へそ)や『凹(へこ)』に通じ、東海・愛知では『めぞ』と言う。岐阜では『みづ』と言う。中国・四国では、『みず・みど』と言う。
『めど』とは、『目戸、目門、目処』の意味で、穴が開いている意味らしい。
現代語の『目処(めど)』とは『目が開いた場所』すなわち、『目途』と同じで、目的と同じ意味である。
うっぽげ:長崎。
あなたのいえ、あなたの家、お宅 おめ
おめ
おめ
おめらい
おめらえ
うちかた:熊本・宮崎・鹿児島。『内方』。
あまえる、甘える、じゃれる そばいる
そばえる
そべる
そべーる
【動】
うかばえる:富山。
そばえる:東北・茨城・栃木・千葉・三重。
ぞーくる:大分・宮崎・熊本。
ぞーつく:熊本。
ぞーばれる:静岡。
そざえる:山梨・長野。
つばえる:中国・四国。
どそばえる:岐阜。
とばえる:宮城・高知。
他動詞形に石川の『そばやす』がある。もてあそぶ意味である。
鳥取・岡山・香川では『ばえる』と言う。茨城では子供が甘えることを『ばける』と言うのに似ている。
あわれな、哀れな、不憫な 【形】
いやけない:山口。
いちぞく・いっか、一族・一家 いぢまぎ
いぢまげ
いぢもん
いっけ
いっけうぢ
いっけなが
いのもの
いーのもの
いーのもん
うつろ
うづろ
うづろぢー
国立言語研究所では、1970年に『社会構造と言語に関する基礎的研究(2)』を著し、『マキ・マケと親族呼称』と副題をつけて調査結果が出ている。その掲載語は以下の通り。
(同属)
いちぞく:一族。
いちまき
いちまく
いちもん:一門。
いちもんいっとー
いっきょ
いっか:一家。
いっけ:一家。
いっとー:一党。一統。
いっとーうち
いっぱ:一派。
とっけかぶ
いっけうち
うちうら
うちま:兵庫・香川・大分。身内の間の意味と思われる。
えっけまつい
えんじゃ:縁者。
えんじゃまつい
おやく
おやこ:親子。
かうち
かぶ
かぶうち
かぶち
かぶない
しんぞく:親族。
しんどく
しんるい:親類。
しんるいまき
つる
つるい
どーけ:同家。
ばっけ:末家。
ひっ
ひっ
ひとまき
まき
まけ
まつい
みうち:身内。
やうち
るい:類。
いつも いづも
いづーも
【副】
べったり:大阪・京都・福井・島根。
いなかもの、田舎者 いながっ
いながっ
ざい
ざい
ざいたろー
ざい
ざい
ざい
いもち:静岡。
うんねき:長崎。
うそ、嘘 あがうそ
あがちぐ
あがっ
あかっ
あがはら
あかはら
あが
いげーたごど、いげーたこと:ほら。
いげったごど・いけったこと:ほら。
うす
うすこ
うすっこ
うずらっ
うすらっ
うすらっ
うすらっ
うそっこ
うそっぢ・うそっ
うそっ
うすぬぎ:嘘つき。
うそぬぎ:嘘つき。
うそまん:大嘘。
うそまん:大嘘。
うそらっ
うそんこ
おだ『おだぬぐ』の動詞形をとる。
こちっくらっ
こちくらっ
こみ『こみやる』の動詞形をとる。
ごま・こま
せんみづ・せんみつ
そら
そらっ
ちぐ・ちく・ち
ちぐころ・ちぐっころ
ちぐぬぎ:嘘つき。
ちくまん:大嘘。
ちくら
ちくらぐ
ちくらっ
ちくらっ
ちつまがし:うそつき。
ちゃら
ちょーば
ちんから
まんから
まん
まん
むず『むずする』の動詞形をとる。
等がある。今では使われなくなった古い標準語を含むものの、『嘘』を表す言葉の多さは恐らく日本一だろう。
『日本方言大辞典』では、『ちく』は五番目に位置づけされ、『ちくら・ちっくり・ちっち』を嘘の意味としてまとめてくくられている。『ちは、不ぞろいの意味が主である。
『称呼』には『いつはり(うそ)といふを(中略)常陸下野邊でちくとも又ちくらくとも云。尾張にては謀計なる事すべて深きたくみをちくらくと云。』とある。
『広辞苑』には、『ちく:(関東方言) うそ。』とある。
『物類称呼』「うそといふを常陸下野辺にてちくとも又ちくらくともいふ」』とある。
ちなみに『筑羅』広辞苑に『@朝鮮と日本との潮境にあたる海。ちくらが沖。A転じて、どっちつかずの意。』とある。類似語に『筑羅者』(どこのものともわからない者。どっちつかずの者。)がある。
『俚言』には『ちくぬく:下野にて虚言をいふ。又ちくらっともいふ。』『ちく:又ちくらっ。館林にて虚言をいふ。』とある。
いんちく:ごまかし:福井。『いんちき』と関係があるか。
うすくれー:埼玉。
うーずつ:熊本。
うーすっ:長崎。
うーすら:長崎。『絵空事』。
うすらっ:栃木・埼玉。
うそひい:嘘つき:宮崎・鹿児島。
うだ:神奈川。
うーばち:熊本。
てんくら:嘘つき:岡山・山口・高知。
てんくろ:高知・徳島・長崎。
てんすら:山口。
てんつ:山形。
でんと:富山。
とっ:嘘つき:兵庫・広島・徳島。
とっ:でたらめ:岡山・徳島。
とっ:長崎。
とーひ:香川。
はらた:山形・宮城。
へっ:でたらめ:広島・長崎。
むぐ:宮城。
もーぞ:たわごと:新潟・長野。『妄想』の意味か。
もぞ:たわごと:岩手・秋田・山形。『妄想』の意味か。
ぼか:岩手・神奈川。
まんから:栃木・群馬。
ゆく:鹿児島。
うたぶれる 【動】放浪する。
うちべんけい、内弁慶 あがとんぼ
あがぼいぬ
あがぼーいぬ
いーのめーのあがとんぼ
いんながべんけー
うちなかべんけい:栃木。
うちねずみ:家の中だけで威張る子供:大阪。
うっとうしい、鬱陶しい、煩わしい、心に馴染まない、疎ましい うざこい
うざっこい
うざったい
うざって
うざってー
うだってー
うだでー
【形】
類義語に石川県の『うざい』(残酷な・悲惨な)、北陸地方の『うざくらしい』(いやらしい・気持ちが悪い)、石川・滋賀の『うざこい』(汚らしい・気持ちが悪い)、鹿児島の『うざーし』(騒々しい)、神奈川の『うざっこい』(むし等に対する気持ち悪い感じ)、静岡の『うざっこい』(あまりに沢山の)、岩手・宮城の『うざにはく・うざねはく』(苦労する)、静岡の『うざましい』(甚だしい)等がある。
うむ、膿む 【動】長野では中が空になるを『うる』と言う。
:兵庫・徳島。
うらがえし、裏返し うらーちょ
うらーっちょ
うらっちょ
うらけっちょ
うらっかいし
うらっかえし
けっちょ
けーっちょ
うらむかい:奈良。
うらさびしい 【形】
うらけらひか:長崎。
うらないし、占い師、易者 かんーしゃ
かんんしゃ
考えるには、『占う』意味がある。千葉・熊本では占いのことをかんえ』と言う。
うらかた:鹿児島。
かん:三重・熊本
かんえしゃ・かんえどん・かんえさん:熊本
うるさい、やかましい うっとさい
うっとさえ
うっとし
うっとしー
うっとせ
うっとせー
【形】
いやしい:山口。
うざーし:鹿児島。
うわき、浮気 うきよ:徳島。
うんでいのさがあること、雲泥の差があること うってんばってん:宮城・愛媛。福岡。『うんてんばんてん』とも言う。近世語。『雲泥万里』が訛ったもの。
おおきい、大きい いがい
いかい
【形】
まいさい:鹿児島。
おきがけ、起きがけ おぎむぐじり
おぎむぐり
おぎむぐれ
おきむくれ
おきむくり
おぎもぐじり
おぎもぐり
おしゃべり
うー:熊本。『大口』の意味か。
うだいい:山口。
おへら:宮城。
おせじ、お世辞、おべっか おげはぐ
おげーはぐ
おけーはく
べら:徳島・高知。
おととい おどづい
おとつい
おどづえ
おとで
おどでー
おとて
おとてー
おどぅどぅい
おどどい
おどとい
おとどい
おどどぅい
おどどえ
おととえ
おどっとい
おって:鹿児島。
おとちぇ:鹿児島。
おとつい:千葉・神奈川。
おとつぇ:千葉。
おどで:福島・千葉。
おどでー:福島。
おとて:千葉・神奈川・鹿児島。
おとてー:青森・福島・神奈川。江戸言葉。
おとてな:宮城。
おどどい:千葉。
おとどい:千葉。
おどどえ:千葉。
おととえ:千葉。
せちぇ:鹿児島。
せて:鹿児島。
おぼろげ、朧げ、はっきりしない様 うーばん:長崎・熊本。
かぞく、家族 いえんてー
いえんてーら
いーのやづら
いーのてー
いーのてーら
いのもの
いーのもの
いーのもん
いーんて
いーんてー
いーんてーら
いーのやづら
えーのやづ
えーんて
えーんてー
えーんてーら
うぢってー
うちってー
うぢなが
うぢのてー
うぢのてーら
うぢのなが
うぢのやづ
うぢんて
うぢんてー
うぢんてーら
(うちの家族)
おらいのやづら
おらえのやづら
おらのやづら
おらいんて
おらいんてー
おらいんてーら
おらえんて
おらえんてー
おらえんてーら
(お前・貴方の家族)
おめらいのやづら
おめらえのやづら
おらのやづら
おめらいんて
おめらいんてー
おめらいんてーら
おめらえんて
おめらえんてー
おめらえんてーら
茨城方言は様々な言い方があり、ここで紹介するのは一部である。
かんしょく、間食 かんしょぐ あいのもん:京都
ぎりぎり、かろうじて いがめが
いかめか

【副】『端端』(はつはつ)。
ういこと:愛知。
はすはす:西日本。
はずはず:西日本。
くちごたえ、口答え くぢごだい
くぢへんとー
へんか
うってかえし:長野・山梨。
へんか:福島・島根。
くちぶえ、口笛 くぢぶい

口笛は古くは『うそ・うそぶき』と言った。
うそ:長野・富山・熊本・鹿児島。。『嘯』。
うそぶえ:岐阜。
くろう、苦労 ういむじ:高知。『有為無常』の流れか。
けむる、煙る けぶる 【動】
・うえる:愛知。
こうたく、光沢、艶 ひび:鹿児島。
こじき、乞食 おがんじ
おかんじ
おかんじんさん
おかんじめ
おがんじん
おかんじん
おがんじんぼー
おかんじんぼー
おがんじんめ
おかんじんめ
おごも
おこも
がんにん
こもかぶり
ほいと
ほいとう
ものもらい
古くは乞食僧が大事にされ、昭和30年代には托鉢の僧が時々家々を回っていた。現代では、人家を回って物乞いする昔から言う乞食は見かけなくなり、ホームレスに取って代わった。
『願人坊主』(がんにんぼう・がんにん)とは、江戸時代に市中を回って門付け(万歳・厄払い・人形回し・門説経その他)を行なったり、人に代わって祈願やみそぎをした乞食僧を言う。また、『勧進』(かんじん)は乞食の別称である。
『俚言』には『願人(がんにん):法師の乞食に願人といふものを一説におもへらく(下略)』とある。このことから茨城方言の『おがんじん』に関連した一連の方言は『願人(がんにん)』をルーツとし、『勧進』の影響を受けた方言と考えられる。さらに、いずれの言葉にも接頭語の『お』をつけているのは、古い時代の乞食層を大事にした文化が茨城に受け継がれていると思われる。
いんた:長崎。穢多が訛ったか。
おえどこ:秋田。
おこも:お薦。
おこもさん:お薦さん。
おもらいさん:お貰いさん。
かんじ:島根。
かんじゅ:島根。
かんじん:勧進:千葉・新潟・静岡・島根・九州。勧進は子守唄にも歌われ、寄進を求めて諸国を周った尊いお坊さんでもある。
かんじんぼー:静岡。
きらく:千葉。
こもかぶり:薦被り。
こもつるし:−
こんじい:愛知。
こんじき:長野。
ぜんもん:富山・九州。
どいもん:福岡。
どーしん:長野。
びやどん:熊本。
へんど:四国。『遍路』。
へーとー:−
へんどにん:宮崎。
ほいた:島根。
ほいど:陪堂・乞児・乞食。一説に祝人(ほぎ人)。
ほいと:陪堂・乞児・乞食。
ほいとう:陪堂・乞児・乞食。
ほえど:岩手。
ものごい:物乞い。
ものもらい:物貰い。
もれ:鹿児島。
やっこ:秋田。
るんぺん:ドイツ語に由来する。
さとがえり、里帰り、帰省 さどいり
さどえり
さどーり
あいきぞめ:静岡。『歩き初め』の意味か。
じかん、時間、暇 あいま
いどま
ひま
あい:三重・高知。
じょちゅう、女中、下女 じょちー うね:和歌山。
うば:福島。
うんば:福島。
しんせき・しんるい・けつえん、親戚・親類・血縁 いじいん:久慈郡。氏縁の意味か。
いだ:枝の意味。
いっか
いーどー
いーどなが
いんか
いんなが
いんなか
いーんなが
うぢっこ
うちっこ
うぢってー
うちってー
うぢど
うちどー
うぢなが
うぢのなが
うぢわ
うちわた
うぢんなが
うちんなが
うちんなか
けっとー
しんのい
ながま
『家』(いえ・うち)は、一軒の家を指すのではなく、血縁の一族全般を指すことに由来する。
うぇーか:沖縄。
うから:大分。
うちなか:宮城。
うちわ
十分に、存分に じーぶんに 【副】
いもり:長野。
少し、僅か いめほど:岐阜。
すます 【動】
うかめる:京都・大阪。近世語に『うかめだて(浮め立て):知ったかぶり。』がある。
すみ、炭 いもじ:大分。
狡い 【形】
へこい:徳島・高知。
へらこい:大阪・和歌山・兵庫・四国。
たくさん、沢山、一杯 たぐさん
いっ
うーかもん:長崎。
うごつ:宮崎。
まいな:大阪・和歌山・兵庫。
短気者 いもむし:熊本。
ちいさい、小さい こまかい
こまけー
ちいこい
ちいせえ
ちいちい
ちいちゃい(標準口語)
ちいちぇえ
ちいくせえ
ちっこい(標準口語)
ちっこくせえ
ちっせえ
ちっちゃい(標準口語)
ちっちゃこい
ちっちゃけえ
ちっちぇえ
ちっくせえ
ちっ
ちっぽけ(標準口語)
ちっ
ちっくせえ
ちびくさい
ちびくせえ
ちびちぇー
ちびちゃい
ちびっけー
ちびっこい
ちびっちー
ちびっちぇー
ちびっちゃい
ちゃんこい
ちゃんけえ
ちんけえ
ちんこい
ちんこくせえ
ちんさい
ちんちい
ちんちゃい
ちんちぇえ
ちんちくせえ
ちんくせー
ちんくせー
ちんぼくせー
ちんけえ
ちんこい
ちんこくせえ
ちんさい
ちんちい
ちんちゃい
ちんちぇえ
ちんちくせえ
ちんくせー
ちんくせー
ちんぼくせー
ちんけえ
【形】
べっこい:滋賀・三重。
へんこい:奈良。
ほそい:長野・高知・福岡・長崎。
めちゃこい:山形・宮城。
めっちゃい:山形・福島。
めっちゃこい:山形・宮城・福島。
ちぐはぐ
ちんたん
へちゃこちゃ:香川・愛媛。
ちすじ、血筋、血統 いん
うじすじ
国立言語研究所では、1970年に『社会構造と言語に関する基礎的研究(2)』を著し、『マキ・マケと親族呼称』と副題をつけて調査結果が出ている。その掲載語は以下の通り。
(血筋・血統)
いえすじ:家筋。
いっとー:一統・一党。
えすじ
けっとー:血統。
すー
すーき
すじ:筋。
すじめ:筋目
すず
すじのけ
すじみち
そん:孫。
ちすじ:血筋。
つる:蔓。
とー:党・統。
まき
まつい
もっとー
ちょうしょく、朝食 あさしょぐ
あさしょく
あさはん
あーせ:長野
でぶしょう、出不精 うちこそばり:新潟。
とんぼがえり、とんぼ返り うちかえりこんぼり:奈良。
なく、泣く うどぼえる:愛媛・大分。
うどむ:岡山・広島。『うどむ』は西国語でこの他、島根・大分では鳴り響く、高知では騒ぐ、広島・四国・大分・宮崎ではうなる、九州では牛が鳴く意味。
ばか・まぬけ、馬鹿・間抜け うんてれ うっとーされ:福岡・長崎。
うっとぬけ:和歌山・香川・徳島。
うんつく:大阪・四国。
うんてれがん:岐阜・福岡。
ぼーだら:新潟。『棒鱈』。
はじめ、初め、最初 しょっ
しょで
しょて
しょてー
はな
うい:愛知。『初』。一般には接頭語として使われる。
はずかしがりや、恥ずかしがりや、内気な人 いめごろ:鹿児島。
はなうた、鼻歌 はなうだ うめずりうた:長野。
ひっこし、引越し やうづり いわたり:和歌山・徳島。
ひなたぼっこ、日向ぼっこ あったがぼっこ
あったかぼっこ
あったがぼっち
あったぼっこ
標準語では、古い言葉も含めると『ひなたぼこ、ひなたぼこう、ひなたぼっこう、ひなたぼこり』がある。
ひなたぶくり:宮城・静岡・岐阜・福岡。
ひらべったい、平べったい、平たい びだこい
びたこい
びったこい
びだっこい
びたっこい
たっこい
びだっけー
びたっけー
びだまこい
びたらい
びたらっけー
びったらこい
【形】
べちゃこい:滋賀・大阪・奈良。
へべたい:福井・京都・兵庫。
ふひんこう、不品行 いんだら:静岡・東京大島。『因陀羅(いんだら・いんどら)』とは広辞苑に『インドのヴェーダ神話に見える雷霆(ライテイ)の神。戦車で空中を疾駆、猛威をふるう軍神。仏教に入って仏法を守護する帝釈(タイシヤク)天となる。』とある。茨城ではハリギリを『いんだら』と言う。
ふやける ぶどげる
ぶどける
ぶとける
ふどける
ぶっとげる
っとげる
ぶよげる
ぶよける
よげる
うぶける:宮城。
へそくり、臍繰り ほった:青森・秋田・静岡。
へんな、変な、妙な 【形】
へちげな:滋賀・岡山。
まだるい、まだるっこい、間怠い、間怠っこい まだらこい
まだらっこい
まだらっこしー
またるっこい
まだるっけー
まだろっこしー
まどろい
まどろこい
まどろっこい
まどろっこしい
【形】
へぬるい:広島・愛媛・鹿児島。

まぶしい、眩しい ひでぼい
ひでりっ
まじっ
まじっ
まじ
まじらっ
まじら
まずらっ
まちっ
まち
まつ
まばいー
まびっ:稲敷郡。
しー
まぶしこい
まぶしっこい:東茨城郡・結城市・行方郡。
まぶたい:新治郡。
まぶったい:久慈郡・岩井市・行方郡。
まぼしい
めじらっ:多賀郡。
めじらっ:高萩市・多賀郡・那珂郡・東茨城郡・新治郡・筑波郡。
めずらっ:−。
めまくらしー:那珂湊市。
めまくるしー:−。
ひでぼいひでりっい』はこれぞ茨城方言と思っていたが大きな間違いだった。
基本形は『まつい・まづらっい』である。標準語の『まぶしい・まぼしい』が単に訛ったと考えられるものの他、語源が異なりそうなものも見られる。
『称呼』には『まばゆしといふ事を中国にてまぼそしと云。江戸にてまぼしいと云。東奥にてまじと云。美濃尾張邊にてかかはゆひと云。 土佐にて児童などばばいひといふ(ばの濁音はまの清音にかよふ也)。』とある。
あっ:神奈川。
しー:富山・長野。
:長野。
しー:新潟・富山・長野。
がぺ:秋田。
がぽしー:山形。
しどろっ:神奈川。
ばばいー:広島・山口・徳島・高知・大分。
びがらし:鹿児島。
ひがらしか:鹿児島。
ったい:神奈川。
ってー:神奈川。
らったい:神奈川。
らってー:神奈川。
ひじろぼってゃー:神奈川。
ひずりゃー:静岡。
ひずるい:群馬・愛知。
ひずるしー:神奈川・静岡。
ひぞろっ:神奈川。
ひだらっこい:長野。
ひだりっ:神奈川。
ひだりっしー:神奈川・山梨。
ひでっしい:千葉北部。
ひでらしい:鳥取。
ひどっこい:岐阜。
ひどろい:山梨。空腹の意味もある。
ひどろしー:静岡。
ひどろっ:神奈川。
ひどろっ:神奈川。
ひどろってー:長野。
ひなぼったい:神奈川。
ひねぶったい:静岡。
ひのぼってー:神奈川。
ひぼったい:神奈川。
ひぼっちー:神奈川。
ひぼってー:神奈川。
ひもってー:神奈川。
へぼったい:神奈川。
まじこい:青森・秋田。
まじっ:茨城全域・栃木・長野。
まじっ:福島・茨城全域・栃木・埼玉・群馬・神奈川・長野。
まじ:茨城南部。
まつ:山形。
まつっ:宮城。
まばいー:神奈川。
まばやしー:神奈川。
まびゃしー:神奈川。
まぼしー:神奈川。
まぼしってー:神奈川。
まむしー:神奈川。
まんつこい:青森。
めばやしー:神奈川。
めぶしー:神奈川。
みばえ・がいけん、見栄え・外見 ぶっ
うっ:山口・徳島・愛媛・高知。
むやみに、矢鱈に へーこら:頭を下げてへつらう様、へこへこ
みやみに
やだらに
【副】
へし:群馬・長野。
へーしに:千葉。
へーたら:群馬・三重。
へらへーと:鳥取・島根・和歌山。
わたしのいえ、私の家、我が家 うぢっち
うちんち
おらい
おらえ
おらがい
おらげ
うちかた:熊本・宮崎・鹿児島。『内方』。
わんぱくもの、腕白者 うんなぼー:長崎。
 本茨城弁集は、昭和40年前後の茨城方言を中心に茨城県全域の江戸時代まで遡る言葉を集めたものです。他県の方言との関係を重視し主要なものについては他県の方言も紹介しています。また、近年使われなくなってきた標準語や語源考察、また昭和30年代の風俗・文化等を紹介するために、合わせて標準語も掲載していますのでご注意下さい。
 お気づきの点やご指摘等がありましたら、『茨城弁投稿』と書いてお気軽にここにメール下さい。他地域・他県との関係情報もお知らせください。訛の変遷が解かるような投稿は積極的に掲載致します。