語句区分 |
地域区分 |
分類区分 |
迷信・慣用句等 |
意味・補足 |
青菜 |
全国 |
例え |
青菜に塩 |
力が抜けて弱まる様 |
垢 |
全国 |
慣用句 |
垢では死なない、正しくは『垢で死んだ者はない』 |
風呂嫌いの人が言う屁理屈 |
赤とんぼ |
土浦? |
慣用句 |
家の前の赤とんぼ:いーのめーのあがとんぼ |
赤とんぼは、家の前ではすいすいと元気良く飛ぶのに隣に移ると急に大人しくなったような飛び方をすることに例えて、他の家や場所に行くと態度が小さくなる人を言う。≒『よござべんけー』 |
上がり口 |
全国 |
慣用句 |
上がり口が高い:家の中に入りにくい |
一般には『敷居が高い』が使われる |
秋茄子 |
全国 |
戒め |
秋茄子は嫁に食わすな |
意味は二つあり@秋茄子は身体を冷やすので嫁には良く無い、A秋茄子は美味しいので嫁には食わせたくない |
あぐら |
茨城・下館市 |
慣用句 |
あっとあーぐらかいであんねがおまんこくっちゃった/相手を呼んで『ああ』と答えたときはやしたてることば。 |
『民俗』によれば下館市限定の慣用句だが、使った記憶がある。一見下賎な慣用句だが、何か歴史的・民族的な深い意味があるかもしれない。
『ああ』と安易に承諾し、開き直った相手に対して中傷する心象を示す高位なテクニックだと思われる。
現代語のイメージではとんでもない意味になるが、『あんね』は茨城では、姉またはまたは女中を指す。また、ここでの『おまんこ』は江戸時代の婦人語で饅頭を意味する略称の『おまん』に『こ』がついたと思われる。
勝手な解釈だが、直接約せば、『良いよと言って、あぐらをかいて、饅頭を食べているようなものだよ。』と中傷したのだろう。 |
朝ご飯 |
茨城? |
戒め |
朝ご飯に味噌汁をかけて食べると自分の結婚式に雪が降る:あさごはんにみそしるかげでたべっとじぶんのけっごんしぎにいぎがふる |
味噌汁を掛けて食べるような無作法なこと、あるいはそんなに急いで食べるものではないとい戒めだろう |
朝の虹 |
全国 |
予兆 |
朝虹は雨、夕虹は晴れ |
− |
雨1 |
全国 |
言い伝え |
朝の雨は女の腕まくり。朝雨女の腕まくり。朝雨と女の腕まぐり。朝雨は女の腕まぐり。 |
朝の雨は大したこと無いの意味。 |
雨2 |
全国 |
言い伝え |
朝雨に蓑笠いらぬ。朝雨はみ要らず。 |
朝の雨は大したこと無いの意味。『み』は『蓑』の意味。 |
雨3 |
全国 |
例え |
時雨(夕立)は馬の背を分ける・夏の雨は、馬の背を分ける |
時雨は馬の背の右側と左側で降り方が異なる程集中して降る事の例え、古典落語の決まり文句に『馬の背を分ける夕立』がある |
晴れ |
東日本? |
言い伝え |
朝晴れは当てにならない |
− |
朝焼け・夕焼け1 |
全国 |
予兆 |
朝焼けは雨、夕焼けは晴 |
− |
朝焼け・夕焼け2 |
全国 |
予兆 |
青い夕焼けは大風 |
− |
あらまあの強調1 |
全国 |
慣用句 |
あらまっちゃんでべそ。あらまっちゃんでべそのちゅうがえり、あんぽんたんのけつまがり:あらまあっちゃんでべそのちーがいり、あんぽんたんのけづまがり |
『あらまあ』の強調 |
あらまあの強調2 |
全国? |
慣用句 |
あーららこーらーら、いーけないんだーいけないんだ、あーらーらこらら、せーんせーにいっちゃーおー |
子供が使った慣用句、節をつけて歌うように言う。 |
蟻1 |
全国 |
予兆 |
羽蟻が上がると翌日は雨 |
− |
蟻2 |
全国 |
予兆 |
蟻のどんどんまいり(行列)は雨になる |
踏むと雨になるという地方もあるらしい |
粟 |
全国 |
慣用句 |
濡れ手に粟、濡れ手に粟のつかみ取り |
労せず大金を手に入れる様 |
言い方 |
全国 |
戒め |
ものも言いよう・ものも言いようで角が立つ |
言い方に注意しないと角が立つことがある戒め |
家柄 |
茨城 |
戒め |
いーがらよりいもがら/家柄より芋柄 |
家柄が良くても役に立たない意味。 |
イカ |
全国 |
慣用句 |
そうはいがのきんたま |
東京では『そーはイカのおちんちん』と言うらしい、イカにはおちんちんが無いので『いかない』と『いかにはない』を掛けた遊び言葉 |
石1 |
全国 |
戒め |
石の上にも三年 |
辛くともじっと我慢すれば報われることの例え |
石2 |
全国 |
例え |
石橋を叩いて渡る |
慎重に慎重を重ねる様、最近は石橋を叩いて渡らない人もいるとか |
痛み1 |
東日本? |
慣用句 |
痛けりゃイタチの糞つけろ:いだけりゃいだぢのくそつけろ |
子供が遊んでいるとき、『痛い』と言った子供へのはやし言葉 |
痛み2 |
土浦周辺? |
慣用句 |
ちちんぷいぷい痛いの痛いのあっちの山に飛んでいけー:ちぢらんかんぷんいでーのいでーのあっちのやまにとんでっちぇー |
子供の痛み取り |
痛み3 |
全国 |
例え |
痛くもない腹を探られる |
潔白なのに疑われること |
痛み4 |
全国 |
例え |
痛し痒し |
掻けば痛いし、掻かなければ痒いというどうしようもない様 |
痛み5 |
全国 |
戒め |
我が身をつねって人の痛さを知れ |
− |
イチョウ |
全国 |
迷信? |
イチョウの木を家に植えてはいけない |
イチョウの木は特にお寺に植えられていることが多いので験をかついだか、ギンナンの悪習を嫌って戒めたとも考えられる。 |
井戸1 |
茨城? |
慣習・戒め |
古井戸を埋めるとその家の人がたたりに会う |
古い物を大切にしなさいという戒めともとれる |
井戸2 |
茨城? |
慣習・戒め |
家の中に井戸(内井戸)があると病が耐えない |
− |
井戸3 |
茨城? |
教え |
いぬいかまどにたつみいど/戌亥竃に辰巳井戸。 |
竃は北西に井戸は南東に作ると良い。 |
井戸4 |
茨城? |
教え |
いぬいどぞーにたつみいど/戌亥土蔵に辰巳井戸。 |
土蔵は北西に井戸は南東に作ると良い。 |
一姫 |
土浦? |
言い伝え |
一姫二太郎 |
− |
一夜松 |
全国 |
戒め |
大晦日に飾る門松は縁起が悪い |
− |
一夜迎え |
全国 |
戒め |
大晦日に門松用の松を刈りに行くことは縁起が悪い |
− |
犬1 |
全国 |
例え |
犬は三日飼われれば三年恩を忘れない・三日飼われて恩を忘れないのが犬 |
世話になった人の恩は忘れてはならないという例え |
犬2 |
全国 |
例え |
飼犬に手を噛まれる |
目をかけた者に欺かれることの例え |
犬3 |
全国 |
迷信 |
犬が遠吠えが聞こえると近くに不幸がある |
− |
犬4 |
全国 |
例え |
犬が西向きゃ尾は東 |
当たり前なことの例え |
犬5 |
全国 |
例え |
犬も歩けば棒にあたる |
もともとはでしゃばると取り返しがつかない意味で、やや転じて世の中には様々な災難が待っている意味だったが、思いがけない幸運にぶつかる意味でも使われるようになってきているという |
犬6 |
茨城 |
慣用句 |
どでのういのいんのくそ(土手の上の犬の糞) |
気位の高い様を例えて言う。 |
芋 |
全国 |
戒め |
家柄より芋がら |
家柄ばかりに頼る人への戒め |
嫌だ1 |
茨城 |
慣用句 |
やだははまだのさぎだっぺ |
嫌だと言う相手を牽制する時に使う慣用句、『嫌だは、はーまだ(まだ)より、先(もっと酷い)だろう』の意味に、『谷田は浜田の先だっぺ』に掛けたもの、『谷田・浜田』は水戸付近の地名とも言われる。 |
嫌だ2 |
茨城 |
慣用句 |
やだらやだべさもごいいげ |
嫌だと言う相手を牽制する時に使う慣用句、『やだらやだっぺさ、もごいいげ』(嫌なら嫌なんだろう、向うへ行け)の意味を『嫌だら谷田部(地名)さ婿(もご)に行け』に掛けたもの |
色付きの夢 |
土浦? |
迷信 |
色つきの夢を見る人は馬鹿か気違い |
− |
上1 |
全国 |
戒め |
上には上がある |
− |
上2 |
全国 |
戒め |
上を見ればきりが無い |
− |
牛 |
全国 |
戒め |
食事の後すぐ寝ると牛になる:ごはんのあどすぐねっとうしんなる |
何度もそうしたのに牛にならなかったので母親に聞いたら、『食べた後寝るのは行儀が悪いことだからそう言われているんだよ。』と聞かされた。 |
臼 |
茨城? |
戒め |
・うすにのっとせがのびない。
・うすにへーっとせがのびない。
臼に登ったり入ったりすると背が伸びない |
子供が臼に登ったり入ったりすることを戒めたものだろう、東北にも類似の迷信がある。他にも生活用品や農機具に関する迷信が全国的にあるがいずれも戒めの言葉が大半 |
嘘1 |
全国 |
戒め |
嘘は泥棒の始まり |
正しくは『嘘つきは泥棒の始まり』 |
嘘2 |
全国 |
戒め |
嘘も方便 |
嘘も時の方便とも |
うど |
全国 |
例え |
うどの大木 |
体ばかり大きくて約に立たないことの例え |
うどんげの花 |
全国 |
迷信 |
うどんげの花が咲くと縁起が悪い |
うどんげの花はクサカゲロウ類の卵で見た目が奇異に見えるため嫌われたのだろう |
馬1 |
全国 |
例え |
馬の耳に念仏 |
いくら言い聞かせても効果が無いことの例え |
馬2 |
関東? |
例え |
東京は生き馬の目を抜く、江戸は生き馬の目を抜く |
古くからある慣用句、東京は競争が激しく皆血眼になっているので、油断なら無いころの意味、『生き馬の目を抜く』とはもともと他人のすきを見て、出し抜くこと |
梅干1 |
全国 |
言い伝え |
へそに梅干をつけて行くと乗り物酔いにならない |
効果があると言われているが私は駄目だった |
梅干2 |
茨城? |
言い伝え |
朝梅干を食べるとその日は災難を免れる |
梅干は健康食品なのに食べる人が少なくなった今は、この迷信は馬鹿にできない |
梅干3 |
全国 |
迷信? |
頭痛の時はこめかみに梅干を貼ると直る |
− |
瓜 |
全国 |
例え |
瓜の蔓になすびはならぬ |
普通の親から優れた子供が生まれることはないことの例え |
噂 |
全国 |
言い伝え |
人の噂も七十五日 |
世間が話題にする噂はだいたい75日過ぎれば収まることの例え |
絵 |
茨城? |
慣用句 |
絵に描いた野郎:えにけーだやろ、えにけーだやろー |
絵に描いた人のように何もせずに動かない人 |
縁 |
全国 |
例え |
縁は切っても血筋は切れぬ:いんはきっでもちはきんにぇ |
縁を切っても親子の情愛はなくならないことの例え |
縁側 |
全国 |
慣習 |
縁側から家に上がってはいけない |
縁側から家に上がるのは仏様が一緒のお盆の時だけなので験をかついだのだろう |
縁談 |
東日本? |
慣習 |
4歳・10歳の年齢差(4目・十目)の縁談は疎まれる |
4は単純に『死』、『十目』は『止め』に通じ験をかついだのだろう |
大晦日 |
関東? |
慣習 |
大晦日の夜は寝てはいけない |
江戸時代に語られた言葉と言う、寝る人は馬鹿だとか白髪は増える等の尾ひれまでつくことがあるという、大晦日は、夜になると歳の神様が来るので家族一員が慎まなければならあなかった |
男1 |
? |
迷信 |
男の身長は25歳の朝飯前まで伸びる:おどごはにじゅーごのあさめしまい |
− |
男2 |
全国 |
言い伝え |
男は世に出れば7人の敵がいる |
男は世の中に出れば沢山の敵を相手にしなければならないことを言う |
驚き |
水戸市 |
慣用句 |
おどろきはんべえやはんのねんぶつ |
『驚き半兵衛夜半の念仏』。水戸に伝わる故事に由来する。驚いて狼狽する様。
やや古い流行語の『あっと驚く為五郎』と同じ。 |
鬼1 |
全国 |
戒め |
嘘をつくと鬼に舌を抜かれる:ちぐぬぐどおににべろぬがれる |
嘘をついてはいけない戒め |
鬼2 |
全国 |
例え |
鬼も十八、番茶もでばな:おにもじーはぢばーちゃもでばな |
どんな女性でも年頃になると魅力的になる例え、『番茶』が『婆ちゃん』に聞こえたら『てーへんなごどになる』 |
鬼3 |
全国 |
慣用句 |
来年の事を言うと鬼が笑う、れーねんのごどゆーどおにがあらー |
昔の人達は本当に大らかだったと思う。来年のことは人任せ自然任せだったからだ。しかし今や来年どころか向う5年・十年を考えないと企業内の稟議が通らない時代になった。『鬼が洗う』と聞こえたらまずい! |
鬼4 |
全国 |
慣用句 |
鬼に金(鉄)棒:おににかなぼー・おににかねぼー |
− |
鬼5 |
全国 |
例え |
鬼の居ぬ間の洗濯(鬼のいないうちに洗濯) |
怖い人が居ないときにはくつろごうということの例え、『おにのいるまのせんたぐ』という人もいた、そんではてーへんなごどになる |
鬼6 |
全国 |
例え |
鬼の霍乱(かくらん):かぐらん |
丈夫な人が病気になること |
鬼7 |
全国 |
例え |
鬼の目にも涙:おにもみにもなみだ |
どんなに無慈悲な人でも時には情にもろくなることの例え |
帯 |
全国 |
例え |
帯に短し襷(たすき)に長し |
ながなか丁度良いものは無いことの例え |
親1 |
全国 |
例え |
生みの親より育ての親 |
生んでくれた親より育ててくれた親の恩の方が大きいことの例え、《膿みの親だどおもってだひとはいねーが?!?》 |
親2 |
全国 |
例え |
親の心子知らず |
親は子を思いやるが子はしれを考えず気ままに行動することの例え |
親3 |
全国 |
慣用句 |
親馬鹿ちゃんりん、そば屋の風鈴 |
親ばかを風刺してあざけるる言葉 |
親4 |
全国 |
慣用句 |
親はなくとも子は育つ |
− |
親5 |
茨城? |
慣用句 |
親の子 |
子が親に似ることを言う |
恩 |
全国 |
慣用句 |
恩を仇で返す:うんおあざでけーす |
《だーれだ、おんこわざでかえしたのは?!?》 |
女1 |
? |
迷信 |
女の身長は19歳の朝飯前まで伸びる |
− |
女2 |
土浦? |
慣用句 |
女構いの優男(痩せ男) |
女を構う男を馬鹿にする言葉、どちらかと言うと嫉妬が伴っている |
女3 |
全国 |
例え |
女の一念岩をも通す |
女はいざという時、執念深くなることの例え |
女4 |
茨城 |
慣用句 |
めますはんじょう |
年上の妻をもらうと繁盛する意味。『めます』は『妻増』の意味と考えられる。 |
蚊 |
関東? |
予兆 |
蚊柱が立つと翌日は雨になる |
− |
蛙1 |
全国 |
予兆 |
蛙が鳴くと雨になる:けーるがなぐどあめんなる |
− |
蛙2 |
茨城? |
例え |
蛙(の面)にしょんべん |
蛙にしょんべんをかけた事のある人なら意味は解ります、何をしてもしゃしゃーとしていることの例え、寅さんの決まり文句は『田にしたもんだよ蛙のしょんべん』、全国的には『蛙の面に水』 |
蛙3 |
全国 |
例え |
蛙の子は蛙:けーるのごはけーる |
親が凡庸な場合は子供も同じだという例え |
鏡 |
関東? |
慣習 |
鏡とハンカチは贈ってはいけない |
鏡は病気等を『移す』、ハンカチは汗等を『切る』:縁を切るに繋がるので贈り物には嫌われたのだろう、しかしハンカチは当時の簡単な贈答品だった |
柿の木 |
全国 |
戒め |
柿の木に登って落ちると3年しか生きられない |
柿の木は折れやすいので登るなという戒め |
笠 |
全国 |
予兆 |
太陽や月に笠がかかると天気が悪くなる |
− |
火事1 |
全国 |
予兆 |
大火事の後は雨が降る |
これは気象学的にもある事だと言う、火事雷が発生することもある |
火事2 |
全国 |
迷信 |
火事の夢を見ると良いことがある |
全国に類似の迷信がある |
火事3 |
全国 |
例え |
火事場の馬鹿力:かじばのばがじがら |
誰もが知っている非常時に出るとてつもない力 |
風邪1 |
全国 |
戒め |
風邪は万病の元 |
− |
風邪2 |
全国 |
民間療法 |
風邪を引いたら焼いたネギを首に巻くと直る |
確かに喉の炎症には効くことがある |
風邪3 |
全国 |
迷信 |
夏風邪を引くのは馬鹿 |
− |
数え方1 |
全国 |
数詞 |
ちゅーちゅーたこかいな:ちーちーたごがいな |
おはじきなどで、『二、四、六、八、十』と数える代わりに使う言葉 |
数え方2 |
茨城? |
数詞 |
ひとぷさ(ひとぴしゃ)、ふたぷさ(ふたぴしゃ)、みぷさ(みぴしゃ)、よぷさ(よぴしゃ)、いづぷさ(いづぴしゃ)、むぷさ、ななぷさ、やぷさ、きーぷさ(きーぴしゃ)さ、じっぴしゃ |
『房』を数える言い方 |
片欠けを嫌う |
全国 |
慣習・戒め |
(特に夫婦を意識して片方が欠けることを忌み嫌う、生活の中でなじみの深い、箸、茶碗、履物等) |
慣習と言うより、生活所作に対する戒めだろう |
河童 |
全国 |
戒め・慣用句 |
河童の川流れ |
どんなに能力があっても油断してはいけないことの戒め、小学生でも知っていることわざ |
雷1 |
茨城・北茨城市 |
ことわざ |
あさかんだぢと かがーのうでまぐりは たまげるな。 |
標準語では『朝雨は女の腕捲り』(朝雨は、力の弱い女の腕捲り同様、恐れるに足りない。朝雨は直ぐに止むものだということ。)。 |
雷2 |
茨城・北茨城市 |
ことわざ |
あさかんだぢ そのひはどらだ。 |
朝雷が鳴ると、野良仕事ができないので、1日遊びになること。 |
雷3 |
茨城・北茨城市 |
ことわざ |
いぬいかんだちじょーみなみ/戌亥かん立ち、常南。 |
北西から雷が来ると翌日は南風の穏やかな日になること。 |
雷4 |
茨城・県南部 |
ことわざ |
いぬいのかみなりおどばがり/戌亥の雷音ばかり。 |
北西から来る雷は音だけでたいしたことはないこと。 |
雷5 |
茨城・土浦市 |
ことわざ |
筑波の雷音ばかり |
筑波から来る雷は音だけでたいしたことはないこと。 |
カメムシ |
茨城・真壁郡 |
迷信 |
カメムシをおしゃがむし(お釈迦虫)と呼ぶと臭くない。 |
− |
気1 |
茨城 |
慣用句 |
きがさむい |
『気が寒い』意味、気が乗らない、嫌な感じ、不安だ |
気2 |
茨城 |
慣用句 |
きがほでる・きがほどる |
『気が火照る』意味、やる気満々の様 |
着物1 |
全国? |
慣習 |
新しい着物は夕方(夜)下ろしてはいけない |
履物と同じ、夜新しい着物を下ろすのは葬式の時だけだったからだろう |
着物2 |
全国 |
慣習 |
着物を左前にして着てはいけない |
死に装束の着方なので縁起をかついでいる |
着物3 |
全国? |
戒め |
着物を裏返しにして着るのは縁起が悪い |
不精してはいけないという戒めだろう |
着物4 |
全国 |
慣習 |
ひとつの着物を2人で縫ってはいけない |
死に装束の縫い方のため |
救急車 |
全国 |
都市伝説? |
黄色い救急車が来る |
あまり馬鹿なことをしたりした時に言われたもの。当時は黄色は気違いの色とされていたので精神病院の救急車は黄色いと言ったのだろうか?。一部の人はこのような現象を都市伝説と呼び『口裂け女』と同じ現象だそうです。はちなみにイギリスの救急車、アメリカのタクシーは黄色です(関係ないか)。 |
金・銭1 |
全国 |
戒め |
金の切れ目が縁の切れ目 |
親しい付き合いでも実は欲がからんでおり、一方が貧しくなると疎遠になる例え |
金・銭2 |
全国 |
戒め |
一銭を笑うものは一銭に泣く(一円を笑うものは一円に泣く) |
額が小さいからと言って馬鹿にしてはいけない戒め |
金・銭2 |
全国 |
戒め |
安物買いの銭失い |
安物は直ぐ駄目になりかえって高くつくことの戒め |
カボチャ |
全国 |
言い伝え |
冬至にカボチャを食べると長生きする |
全国的に類似の言い伝えがある。カボチャは健康食 |
神1 |
全国 |
戒め |
さわらぬ神にたたりなし:さーらぬかみにただりなし |
無用に関わることを戒めた例え、《紙にさわっとただれっと?!?》 |
神2 |
全国 |
例え |
捨てる神あれば拾う神あり |
世の中は時に捨てられることもあるが、救ってくれる人もいるから捨てたものではないことの例え |
雷1 |
全国 |
予兆 |
雷が鳴ると梅雨が明ける |
− |
雷2 |
全国 |
戒め |
雷様が鳴るとヘソをとられる |
子供が寝冷えしないように戒めたものだろう |
雷3 |
関東以北? |
迷信 |
雷が鳴ったら仏壇に線香をあげれば落ちない |
− |
雷4 |
全国 |
迷信 |
雷が鳴ったら蚊帳の中にいれば落ちない |
直接窓からの落雷の場合は、金属製(導体)の蚊帳だったらシールド効果(ファラデーゲージ)が期待できるが、絶縁体なので無理。雷が屋根のどこかに落ちて柱を伝わって地中に達する場合は、柱や壁から離れていればある程度の効果は期待できそうだが、田舎に限った場合であって、一般の都市部の住宅地では、その前に電柱やトランスに落ちると考えられる。 |
雷5 |
全国 |
言い伝え |
雷三日 |
夏の雷は三日前後連続する傾向がある |
雷6 |
土浦? |
言い伝え |
辰巳(南東)の雷様はすぐに来る |
− |
雷7 |
全国 |
例え |
朝の雷は女の腕まくり |
朝の雷は大したこと無いの意味 |
雷8 |
全国 |
迷信 |
初雷の時に節分の豆を食べると難を逃れる |
全国的にある迷信、雷難を逃れるというところもある。もともと節分の豆には呪力があるとされている。 |
髪の毛1 |
茨城? |
戒め? |
髪の毛を人に踏まれると頭の病気になる |
人が起きているときに寝ているなという戒めか? |
髪の毛2 |
東日本? |
迷信 |
夜髪をとくのは縁起が悪い |
仏事と関係があるのだろうか? |
髪の毛3 |
全国 |
迷信? |
髪の毛を燃やしてはいけない・炉にくべてはいけない |
− |
髪の毛4 |
全国 |
迷信 |
若白髪の人は金持ちになるので抜いてはいけない |
− |
髪の毛5 |
全国 |
迷信 |
白髪を抜くと白髪が増えるので抜いてはいけない |
− |
鴨 |
全国 |
例え |
カモがネギを背負ってくる |
一石二鳥の例え |
カラス1 |
全国 |
迷信 |
カラスの鳴き方が悪いと人が死ぬ |
類似の迷信が全国に散在する、全国津々浦々昔からカラスは縁起の悪い鳥とされているようだ |
カラス2 |
全国 |
慣用句 |
鳴いたカラスがちょっと笑った |
多くは泣いた子供があっという間に笑った様をあざける(喜ぶ)言い草であるが、切り替えの早さを言うところもあるらしい |
カラス3 |
全国 |
慣用句 |
カラスにおきーおすいられる(カラスにお灸を据えられる) |
胃炎や水分不足で口の両側にただれができること |
可愛さ |
全国 |
戒め |
可愛さあまって憎さ(が)百倍 |
可愛いと思う気持ちが強いほど、一度気持ちが変わると憎さが強くなる例え |
元旦 |
関東? |
戒め |
正月(元旦)に掃除をしてはいけない、元旦に掃除をすると福が逃げる |
掃除は暮れに終わらせなさいという戒め |
気 |
全国 |
例え |
十人寄れば気は十色(十人十色) |
人は各々異なることを例えたもの |
祇園祭りのお払い |
土浦? |
慣用句 |
天下泰平家内安全悪魔払え:てんかたいへーかないあんぜんあぐまはらい |
各戸に神輿を担いで回ったときのお払いの文句 |
北枕 |
全国 |
慣習 |
北枕で寝てはいけない |
亡くなった人は北枕で寝かされるため |
気違い |
茨城 |
慣用句 |
きちげーのべんちょにはぢがはいる:気違いのべんちょに蜂が入る |
気が狂ったように騒ぎ立てる様を言う。『べんちょ』とは女性性器の事。 |
吉日 |
全国 |
例え |
思い立ったが吉日 |
何かしようと思い立ったらすぐ実行した方が良いという例え |
巨人列伝 |
全国 |
流行語 |
おー、金だ、拾うか、得した(おお、かねだ、ひろうか、とくした:王、金田、広岡、徳下) |
『巨人、大鵬、卵焼き』と同時代の流行言葉 |
霧1 |
全国 |
予兆 |
朝霧は晴れ、夕霧は雨。 |
− |
霧2 |
茨城・新治郡 |
予兆 |
朝霧は雨、夕霧は晴れ。 |
通常と逆の意味。新潟でも同様に言う地域がある。 |
杭 |
全国 |
例え |
出る杭は打たれる |
土浦では『杭』を『釘』と誤用するケースが多かったが全国的なものらしい、今や『出ない杭が打たれる』時代になった |
口 |
全国 |
慣用句 |
開いた口が塞がらない:あいだくぢがふさがんねー |
あきれてものも言えない様 |
口笛 |
全国 |
戒め |
夜口笛を吹くと蛇が出る |
類似の戒めが全国にある |
クモ1 |
全国 |
迷信 |
朝のクモは縁起が良いので殺してはならない、夜のクモは縁起が悪いので殺せ |
全国的に類似の迷信があるようだ、夜のクモは泥棒が来ると言うこともある |
クモ2 |
関東? |
迷信 |
朝クモが出ると客が来る |
− |
クモ3 |
関東? |
予兆 |
クモの巣に朝露がつくと晴れになる |
朝霧と同じ現象 |
苦楽 |
全国 |
例え |
楽は苦の種 苦は楽の種 |
誰でも知っていることわざ |
苦労 |
全国 |
戒め |
苦労は買ってでもしろ |
全国的には『若い時の苦労は買うてもせよ』 |
毛 |
全国 |
迷信 |
毛を剃ると毛が濃くなる |
一時的には確かにそうであるが、時間が経つともとに戻る |
経験 |
全国 |
慣用句 |
酸いも甘いも知り抜く、酸いも甘いもかみ分けた |
経験豊かな様 |
尻(けつ) |
茨城 |
慣用句 |
けづめどちっちぇー、けづめどちんけー |
標準語の慣用句『尻(けつ)の穴が小さい』と同じ。『小さい』という意味の訛は他にも沢山ある。 |
血縁の結婚 |
全国 |
言い伝え |
血縁の結婚は良く無い |
遺伝学的にも近いほど奇形児が生まれると言われる。類似の迷信が全国に散在する |
ケラ |
茨城? |
予兆 |
ケラが座敷に上がると天気が悪くなる |
− |
子1 |
全国 |
戒め |
老いては子に従え |
− |
子2 |
全国 |
戒め |
可愛い子には旅をさせろ |
可愛い子ほど甘やかしてはいけない例え |
子3 |
全国 |
例え |
子は親の鏡 |
子は親に良く似ることの例え |
子4 |
全国 |
言い伝え |
憎まれっ子世にはばかる |
全国的には憎まれっ子のような子供ほど成長すると世に巾をきかせる意味、『はばかる』は二つの対極の意味『差し控える』『巾をきかせる』があるため、逆の意味に解釈されることもある。 |
子5 |
全国 |
言い伝え |
三つ児の魂百まで(も) |
幼い時の性格は歳をとってもかわらない |
子6 |
全国 |
言い伝え |
余らず足らず子三人 |
子供は三人が良いという言い伝え |
子7 |
茨城? |
迷信 |
生後1年以内に歩く子は、成人すると間も無く家を出る。 |
この迷信によって『ころばせもち』の儀式を行なう。 |
古 |
全国(論語) |
例え |
温故知新 |
古きをたずねて新しきを知ること、このことわざに思い出がある人はちゃきちゃきの茨城人のはず。『おんこ』とはウンコのことなので、幼い頃『おんこじしん』(ウンコ自身)とか『おんこにしん』(ウンコ鰊(ニシン))、はたまた『おんこじしん』(ウンコ地震)などと言い合って笑った人はいませんか? |
鯉 |
全国 |
例え |
及ばぬ鯉の瀧登り |
力が無いのにやみくもに頑張る様 |
肥柄杓 |
全国 |
例え |
えのとれだこいびしゃぐ
・えのぬげだこいびしゃぐ/柄の抜けた肥柄杓 |
手が付けられないことで、一休さんに『柄の抜けた古柄杓』がある。また、1908(明治41)年に赤旗事件で入獄した堺利彦の『獄中生活』にも『柄の抜けた古柄杓』が出て来る。あーかんがえだだげでてーつけらんねー。
地口の一つ。語呂合わせ言葉。もともとは『柄の抜けた古柄杓』で後に『肥柄杓』に変化したか。 |
五黄の寅 |
全国 |
迷信・慣習 |
五黄の寅生まれの女を嫁にもらうものではない |
− |
乞食 |
関東? |
言い伝え |
乞食は三日も経つとやめられない |
− |
小僧 |
全国 |
わらべ歌 |
大寒小寒、山から小僧が飛んできた |
全国的には『大寒小寒、山から小僧が泣いてくる』 |
木の実 |
全国 |
例え |
木の実は元・木の実は元に落ちる |
最後に立ち戻るのは親元である例え |
ご飯 |
全国 |
戒め |
ご飯粒を残すと目が見えなくなる |
− |
御幣 |
全国 |
例え |
御幣持ち:ごへーもぢ、おんべかづぎ |
『おんべ』は御幣を誤って読んだものだろう。御幣(ごへい)とは、神事に用いる幣串に紙を挟んだ器具。本来は御幣帛(ごへいはく)御幣束(ごへいそく)であり、御幣束と呼ぶのが一般的。慣用句に『御幣を担ぐ(ごへいをかつぐ)』があり『御幣を担いで不吉なものを祓ったところから、つまらない迷信を気に掛けたり、縁起を担いだりする』例えがある。しかしそれでは意味が異なり、『御幣持ち』(他人に付き添って媚びへつらう人、太鼓持ち)と混同して生まれた訛と考えられる。 |
ゴマメ(田作) |
全国 |
例え |
ゴマメの歯軋り |
力の無いものがいくら悔しがっても何にもならない例え、ゴマメはイワシの稚魚 |
酒1 |
全国 |
戒め |
酒は飲むべし、飲まれるべからず(飲まるべからず) |
酒は効用があるが、飲みすぎると害があることの例え |
酒2 |
全国 |
例え |
酒は百薬の長 |
《さげはしゃぐやぐのちょう?!?》(酒は芍薬の蝶?) |
鮭 |
全国 |
慣用句 |
なんぶのしゃげのはなまがり:南部の鮭の鼻曲り |
へそ曲がりの様、でしゃばって引っ込みのつかない様 |
桜 |
全国 |
迷信 |
桜の木を家に植えてはいけない |
一般に桜の木には毛虫がつき易いので戒めているとも言われる。また桜の木の根からは独特の物質(詳細名忘れました)が出て足元には雑草が生えることは無いことが嫌われる原因なのでしょうか。 |
里芋 |
茨城? |
迷信 |
里芋の花が咲くと病人が出る |
竹の花と同じような言い伝えで、里芋の花は70〜80年に一度咲くと言われあまりに珍しいため凶とされたものと思われる |
笊(ざる)1 |
関東? |
戒め |
笊をかぶってはいけない |
ものもらいができるという説もあった、実際笊には籾殻等様々なものが残っているのを実体験した |
笊2 |
全国 |
例え |
笊(籠)で水を汲む |
苦労しても何にもならないこと |
去る1 |
全国 |
慣用句 |
去る者は追わず |
去る人を無理に引き止めないこと |
去る2 |
全国 |
慣用句 |
去る者は日々にうとし |
親しかった人・亡くなった人でも時間が経てば疎くなること、《さるまねはひびにもうっとしー?!?》(猿真似はヘビにも鬱陶しい?) |
さるこ |
土浦? |
言い伝え |
さるこ(稲穂や葉先についた水玉)ができたら仕事のあがりどき |
− |
山椒 |
全国 |
例え |
山椒は小粒で(も)ぴりりと辛い:さんしょはこづぶでぴりっとからい |
身体は小さくても力があって優れた人の例え |
敷居 |
全国? |
戒め |
敷居を踏んではいけない:ひきーをふんのぼってはだいだ |
いつも踏んでいると建具の建て付けが悪くなるため |
地獄星 |
全国 |
予兆・迷信 |
地獄星(老人性色素斑)が沢山ある人は長生きする |
今なら、長生きしているから老人性色素斑が多いということになる、長生きぼくろという言い方もあるので言い回しは別にして全国的なもののようだ |
地震1 |
土浦? |
迷信 |
地震が起きたら便所に行け |
便所は柱が多いからというのがその論拠だが思わぬ事故を考えると『あーきっちゃねー』 |
地震2 |
土浦? |
迷信 |
地震が起きたら竹林に行け |
竹林は竹の根が縦横に這っているからというのが論拠だが、事実上意味をなさない |
地震3 |
土浦? |
迷信 |
朝(明け六つ)に地震があると風が強くなる |
地震と風の因果関係は無いと理解している |
地震4 |
全国 |
慣用句 |
地震、雷、火事、親父 |
日本の4大恐怖 |
失敗 |
東日本? |
慣用句 |
いーきびかーきびかまいだぢ・いっきびかっきびかまいだぢ・いーきびだーかーきびだ、いっきびだーかっきびだ |
子供の遊びで相手が失敗したり怪我をしたときのはやし言葉 |
島 |
全国 |
例え |
取り付く島も無い:取り付く暇もない |
頼りにしていつものが見つからないこと、または、相手が全く受け付けてくれない様、『ひ』と『し』の混同で『暇』の意味で誤用する人が多い |
写真 |
全国 |
迷信 |
三人で写真を撮ると真中の人が早死にする |
新しい迷信、外国の影響か? |
しゃっくり |
全国 |
迷信 |
しゃっくりが100回続くと死ぬ、しゃっくりは『けっくり』『ひゃっくり』と訛った。 |
《だーれだ、しゃっくり→しゃっくい→しゃっかい→ひゃっかい(100回)なんて事を連想してるのは?》 |
十九夜講 |
茨城 |
慣用句 |
十九忽ち、二十日宵闇:じーくたぢまぢ、はづがよいやみ |
十九夜があまりに楽しいために、翌日は宵のうちから寝てしまう例え |
霜 |
全国 |
言い伝え |
八十八夜の分かれ霜 |
農耕の慣用句、八十八夜は5月2日頃でその後は霜は降りないと言われている。 |
朱 |
全国 |
例え |
朱に交われば赤くなる |
人は付き合う相手に寄って良くも悪くもなる、《しにまちがいばわがくなる?!?》(死に間違えれば若くなる?) |
出世 |
全国 |
戒め |
十で神童、二十歳で才子、二十五では只の人 |
全国的に僅かに異なる言い回しの違いはあるようだがほぼ共通の例え、天才少年少女だからといって大成するとは限らない戒め |
上手・下手1 |
全国 |
戒め |
上手の手から水が漏る |
どんな達人でも間違えることはあることの例え |
上手・下手2 |
全国 |
慣用句 |
話上手の仕事下手 |
話がうまい人はおうおうに仕事ができないことの例え |
勝負 |
茨城? |
戒め |
初めの勝ちはくそっ勝ち:はじめのかぢはくそっかぢ |
− |
食事 |
全国 |
戒め |
食い物は腹八分(目)が良い |
食べ物意外にもよく使われた、あまりやり過ぎると良いことも悪くなる例え、=『なにごどもはらはじぶんめ』 |
人生 |
全国 |
戒め |
人生わずか50年 |
人の一生は50年で終わるはかないものだと例えたものだが、今は80年、半世紀で随分変わった |
親類の不幸 |
土浦? |
迷信 |
夜中に大きな音がすると親類に不幸がある |
雨戸等が不自然に大きな音を立てることを指す、ポルターガイスト現象 |
酢 |
全国 |
迷信 |
酢を飲むと体が柔らかくなる |
体が柔らかくなる科学的な根拠は無いと言うが酢は健康に良いとされる |
鍬 |
茨城? |
戒め |
使っている鍬は錆びない |
人の身体や心もきちんと使わないと駄目になってしまうという戒め |
雀 |
全国 |
例え |
着たきり雀 |
着ているもの以外に服を持っていないこと、舌きり雀にもじったもの |
赤飯 |
全国 |
戒め |
赤飯に汁をかけて食べると結婚式に雨が降る:せぎはんにおしるをかげでたべっとじぶんのけっごんしぎにあめがふっかんな |
類似の迷信が全国にある、まずいのでしてはいけないと戒めたのではないか |
節句 |
茨城 |
戒め |
ものぐさ者の節句ばだらぎ |
標準語では『怠け者の節句働き』。怠け者は皆が休みの節句に働くことになる例え |
節分1 |
土浦周辺? |
慣用句 |
福は内、鬼は外、福でもって:ふぐあーうぢ、おにあーそど、ふぐでもってぷっとめろー(ぶっとめろー) |
節分の掛け声 |
節分2 |
全国? |
慣習 |
節分の時は自分の歳と同じ数の豆を食べる |
節分の豆には呪力があるとされていることに由来するようだ。 |
洗濯物1 |
茨城? |
戒め |
洗濯物は北向きに干すものではない |
理屈から言ってもあたりまえだが仏事の『北向き』に験を担いだものだろう |
洗濯物2 |
全国? |
戒め |
洗濯物を夜干してはいけない |
当たり前の日常禁忌行為 |
葬式・墓・墓参り1 |
全国 |
習慣・戒め |
近縁者で葬式があったときは鳥居はくぐってはいけない |
仏事と神事をきちんと分けて考えるしたたかな習慣 |
葬式・墓・墓参り2 |
全国 |
迷信・戒め |
墓参りの時に転ぶと早死にする |
類似の迷信が全国的にあるようだ、迷信と思ってしまうが、昔のお墓はだいたい傾斜地に多いので注意して歩きなさいという戒めと思う、転じて葬式で転んだ場合も早死にする迷信も地域によってあるそうだ |
葬式・墓・墓参り3 |
全国 |
迷信・戒め |
葬式の時に転ぶと早死にする |
前項を拡大解釈(表現)したものと思われる |
葬式・墓・墓参り4 |
全国 |
迷信・戒め |
葬式で拾った金は自分の家に入れてはいけない |
縁起をかついだのだろう |
総理 |
? |
慣用語 |
あいむそーりひげそーり、ないかくそーりひげそーり |
当時流行った言葉遊び |
鯛 |
全国 |
例え |
腐っても鯛 |
本当に優れたものは痛んでも値打ちがあることの例え |
大根 |
茨城 |
例え |
いげーでーごからぐねー/大きな大根は辛くない。 |
ウドの大木に似た慣用句。 |
鷹 |
全国 |
例え |
能ある鷹は爪を隠す |
本当に力のある人はその能力をみせびらかすようなことはない例え |
竹 |
全国 |
迷信 |
竹の花が咲くと飢饉になる |
竹の花は通常70念前後で特にマダケは120年周期だとされているらしい。周期的に回花が咲き、開花した竹は一斉に枯れることから凶とされたという。私も何度か見た記憶があるが一斉に開花するようなものではなく、一部の竹の枝先にこんもりと咲いた。枯れたという記憶はない。昭和40年代に世界中のマダケが開花した記録があるそうだが記憶がない。 |
ただ |
全国 |
戒め |
ただより高いものはない |
ただで物を貰うと得したように思うがかえって大きな代償があることが多いことの戒め |
畳 |
全国 |
迷信 |
畳の縁を踏んではいけない |
武士の礼法の名残という |
種1 |
全国 |
慣用句 |
一種二肥三作(いちたねにこえさんつくり) |
農耕の代表的慣用句 |
種2 |
全国 |
戒め |
スイカの種を食べると盲腸になる |
盲腸は細菌感染なので医学的には全く根拠が無いと言われる。それより食べ方のマナーとして戒めたのだろう。 |
種3 |
全国 |
戒め |
スイカの種を食べるとヘソから芽が出る |
食べ方のマナーとして戒めたのだろう。 |
足袋 |
全国 |
習慣 |
足袋を履いたまま寝ると親の死に目に会えない |
死に装束にちなんで縁起を担いだもの |
玉 |
? |
迷信 |
驚く(たまげる)とちんちんの玉が上に上がってしまうので、ぴょんぴょん跳ねると直る |
『たまげる』を『玉上がる』にかけた漫才の下ねたか?、実際茨城弁では長音化することが多いので『たまーげる』→『玉上げる』とも聞こえる。実際やってみたら、直った実感は無かったが、そのうち馬鹿馬鹿しくなって驚いてたことを忘れてしまった。ところで女性の場合どうするのでしょうか? |
騙し |
茨城 |
慣用句 |
のんぞーばごにのせる、のんぞんばごにのせる |
『のんぞー、のんぞん』とは暢気な人を指す。暢気な箱に乗せて騙す意味 |
誰 |
土浦市・新治郡 |
子供の遊び言葉 |
だれが やったが おかだの せじろに きーでみろ |
児童語。誰がいたずらをしたか当てるとき、これを一人一語ずつ言って最後になった者を張本人とする。『誰が遣ったか岡田の清次郎に聞いてみろ。』という意味。 |
短気 |
全国 |
戒め |
短気は損気 |
短気を起こすと何の足しにもならない例え、『損気』は短気のごろ合わせの造語 |
血 |
茨城? |
戒め |
産後20日の間に油ものや魚を食べると血が荒れる(汚れる)。 |
身体に負担がかかる食べ物は避けるようにした戒めと思われる。 |
知恵 |
全国 |
例え |
三人寄れば文殊の智慧:さんにんよればもんじのちい |
一人一人では凡人でも三人集まって考えれば素晴らしい知恵が出ることの例え |
長男 |
全国 |
慣用句 |
そーりょーのじんてご:総領の甚六 |
長男は気が利かない |
茶1 |
全国 |
迷信 |
茶柱が立つと縁起が良い |
− |
茶2 |
全国 |
言い伝え |
朝茶はその日の災難を避ける、朝茶はその日の難逃れ |
類似の戒めが全国にある、しかし最近は医学的に茶の効用がわかり始めているので迷信扱いはできなくなった |
月1 |
茨城? |
慣習 |
お月見の供え物は自由にに貰って良い |
− |
月2 |
全国 |
言い伝え |
月夜に大風なし |
月夜の晩は大風が吹くことはないという言い伝え |
月3 |
全国 |
例え |
月夜に釜を抜かれる |
明るいはずの月夜の晩に釜を盗まれる意味が転じて油断をするなという戒め |
月4 |
全国 |
例え |
月夜に提灯 |
無駄なことの例え |
月5 |
全国 |
慣習 |
三月掛け:みつきがげ |
全国的にはお祝い事を3ヶ月に渡ってすることを忌み嫌う意味だが、茨城では3ヶ月に渡って他所に行くことやお産・病気入院等を忌み嫌った。何事も2ヶ月あれば納まるのに3ヶ月に渡ることが重大事に繋がると考えたのであろう。 |
月見 |
茨城? |
忌み事 |
かだつきみ |
『片月見』の意味、十三夜と十五夜の月を一方しか祭らなかったり、別のところで見たりすること |
筑波1 |
土浦? |
予兆 |
筑波山が良く見えるほど天気が良くなる |
− |
筑波2 |
土浦? |
予兆 |
筑波の雷からっかみなり、筑波の雷音ばかり、筑波の雷はりかけばかり |
筑波山方面の雷は音だけで土浦方面には来ないことが多い事を言う |
椿 |
全国? |
慣習 |
椿は仏壇に供えてはいけない |
首が落ちるように花びらがぽたりと落ちるため |
ツバメ1 |
関東以北? |
迷信 |
ツバメが軒先に巣を作ると吉兆 |
− |
ツバメ2 |
関東? |
迷信 |
ツバメが低く飛ぶと雨になる |
− |
爪1 |
茨城? |
慣用句 |
無い爪を立てる:ねーつめたでる |
出来もしないのにやろうとすること |
爪2 |
全国 |
迷信 |
夜爪を切るものではない |
親の死に目に会えないと言う場合もある。『世を詰める』ことに繋がると言う説もある。今は夜もこうこうと明るいのでほとんど根拠がない。 |
梅雨 |
全国 |
言い伝え |
梅雨明け10日:つゆあげとーが |
過去の気象データから梅雨明け後10日間は晴れるとされてきたが、最近は異常気象でそうでもなくなってきた |
鶴・亀等 |
全国 |
慣用句 |
鶴は千年、亀は万年 |
長寿を表す慣用句 |
手 |
全国 |
迷信 |
手の冷たい人は心が温かい |
− |
できもの |
茨城 |
戒め |
さんぼんあし(物干し竿の支柱)をくぐっとでぎもんがでぎる |
− |
天狗 |
全国 |
戒め |
悪さをすると天狗にさらわれる |
子供の時良く言われた |
灯台 |
全国 |
例え |
燈台下暗し |
近くにあるものはかえって解り難いことの例え |
東京 |
茨城? |
例え? |
東京が火事だ。 |
尻(の穴)が痒い意味。
尻は『いど・おいど』とも言う。『いど・おいど』は茨城では『江戸・お江戸』と同じ発音になるから、自然に江戸に例えたものが、東京に変わったものと見られる。これは、茨城でも古くは『いど・おいど』を使っていた証になるかも知れない。痒い事を火事に例えたのか、別の理由があるかは不明である。あるいは、かつて『痒い』を『かじー』と言っていた可能性を思わせる。茨城では『痒い』を『かりー』とも言う一方、ラ行音がダ行音に変わる傾向があるからである。すなわち、田舎言葉の『御居処が痒いだ。』が、『御居処がかじーだ。』と表現され『お江戸が火事だ。』即ち『東京が火事だ。』に変化した可能性を思わせる。 |
トウモロコシ |
茨城? |
例え |
トウモロコシはお湯を沸かしてから採りに行け |
トウモロコシは鮮度が高いほど味が良いことの例え |
通り抜け |
茨城? |
慣習? |
家を通り抜けてはいけない |
意味不明、仏事との関係か? |
歳の功の礼賛 |
全国 |
例え・戒め |
亀の甲より歳の功 |
− |
とっく |
茨城? |
慣用句 |
とっくのとおが |
『とっくのとう』をもじって『とっくの十日』とした慣用句 |
鳥 |
全国 |
戒め |
立つ鳥跡を濁さず |
立ち去る時はきちんと始末しておくべきだとの戒め |
流れ星 |
全国 |
迷信 |
流れ星が流れる間に3回願い事を言うと願いがかなう |
代表的な迷信 |
何が |
全国 |
慣用句 |
何がなんきん唐茄子かぼちゃ |
付け足し言葉のひとつ。 |
7日返り |
東日本? |
慣習 |
7日返りをするものではない |
仏事の理由 |
ナマズ |
全国 |
言い伝え |
ナマズが騒ぐと地震が起きる |
ある程度その傾向があると言われる。様々な動物を使って地震予知を研究している人がいると言う。 |
縄 |
全国 |
慣習・戒め |
煮炊きに縄を燃やしてはいけない |
朝食を指す地域があったり、縄だけでなく長いもの一般を指す地方もあるらしい、長いものを燃やすと火が燃え移ることが多い戒めと思われる |
二度・三度 |
全国 |
慣用句 |
二度あることは三度ある |
− |
鶏 |
全国 |
迷信 |
鶏が夜鳴くと災いがある |
全国に類似の言い伝えがある、ただし、昨今のタヌキやニホンザルが里山や市街地に出没することを考えると一概に迷信とも言えない。 |
盗人 |
全国 |
例え |
盗人に追い銭 |
損の上に損を重ねる例え |
猫1 |
全国 |
迷信 |
猫を殺すとたたりに会う |
迷信と区分すると動物愛護団体から苦情がありそうだが、赤猫はうまいと言って実際食った時代とは異なるので容赦いただけると思う。全国各地で猫が化けると『猫又』になって化けて出る言い伝えは、むしろ猫に対する愛情の結実と思う。 |
猫2 |
全国 |
迷信 |
黒猫が前を横切ると縁起が悪い |
西洋文化の影響? |
猫3 |
全国 |
迷信 |
猫が顔を洗うと天気が悪くなる |
暇さえあればいつも洗っているから永遠に晴れないってこと?、耳まで洗うととの条件付の場合もある |
猫4 |
全国? |
例え |
猫が下駄を履いてくる |
長く解らなかった言い回し、江戸後期の流行った俗謡の歌詞という、『猫じゃ猫じゃとおっしゃいますが、猫が下駄穿いて絞りの浴衣で来るものか』、あり得ないことを例えたものだと理解しているが、この場合の猫は芸者の異称だという説もありかなり意味が深い表現のようである。ご存知の方にここにメール下さい。 |
猫5 |
全国 |
戒め |
猫を殺すと七代たたる |
昔から猫は化け物とされてきた結果だろう。それだけ猫に対する愛着の証しと思われる。 |
猫6 |
全国 |
例え |
飼われて恩を忘れるのが猫・猫は三年飼っても三日で恩を忘れる |
− |
猫7 |
全国? |
戒め |
猫にイカを食わせると腰抜けになる:ねごにいがくわせっとこしぬげになっちゃー |
試したが腰抜けどころか凶暴になった、見境なくなるので戒めだろう |
猫8 |
茨城? |
迷信 |
猫は耳に水が入ると死んでしまう |
− |
猫9 |
茨城? |
迷信 |
猫が死人を越えて渡ると化ける |
長塚節の小説『土』にも書かれている、機織りの横糸用の杼(ひ)が猫を寄せ付けないとされ、必ず杼を遺体の上に置く習慣があった。 |
鼠 |
全国 |
迷信 |
寝小便には鼠の黒焼きが効く |
そう言われても−−−。 |
寝る |
茨城? |
戒め |
寝ながら人を起こすな |
寝ていながら人を使うような行儀の悪いことをしてはいけない戒め |
残り物 |
全国 |
戒め |
残り物には福がある |
残り物をきちんとたいらげなさいという意味と誰も見向きもしないものには意外に価値があることを例えたもの |
歯1 |
全国 |
慣習 |
(子供の)歯が抜けたら後ろ向きになって、上の歯の場合は屋根に投げ、下の歯の場合は縁の下に向って投げると丈夫な歯が生える |
全国に類似の迷信があるようだ。 |
歯2 |
全国 |
迷信 |
歯が抜けた夢を見ると不幸が起こる |
− |
馬鹿1 |
全国 |
戒め |
馬鹿と鋏は使いよう |
使い方をうまくすればどんなものもうまく使える例え |
馬鹿2 |
全国 |
例え |
馬鹿につける薬はない |
馬鹿はどうしようもない例え |
馬鹿3 |
全国 |
例え |
馬鹿の一つ覚え:ばがのひとづおぼい |
それしかできないことの例え |
墓 |
? |
迷信 |
夜墓の前を通る時、幽霊を見たくなければ息をしてはいけない |
小学校の帰り道は2ルートあったがそのいずれにもお墓があったので、学校での遊びに熱中するとついつい薄暗くなった。息をしないで一目散に走るのは結構大変だったがお陰(?)でお化けは見たことがなかった。 |
履物1 |
全国 |
慣習 |
畳の上で履物を履いて外に出てはいけない |
葬式の棺を担ぐ六道がそうするので縁起を担いだもの |
履物2 |
全国? |
慣習 |
履物は日が暮れてからおろすものではない |
着物と同じ、夜新しい履物を下ろすのは葬式の時だけだったからだろう |
禿頭 |
土浦? |
慣用句 |
禿頭にしっぺ/はげあだまにしっぺ・はげあだまにしっぴ |
禿頭にしっぺをした時のようにぴったりの様を言う。 |
化け方の順番 |
全国 |
言い伝え |
狐は七化け、狸は八化け(貂の九化け、猫の十化け) |
貂(てん)と猫が加わるのは茨城の特徴か? |
箸1 |
全国 |
慣習 |
箸同士で物を渡してはいけない、相挟みをしてはいけない |
火葬の時のお骨拾いのやり方にちなんで縁起をかついだもの |
箸2 |
全国 |
慣習 |
盛ったご飯に差し箸をしてはいけない |
葬式のお供えの風習から縁起を担いだもの |
箸3 |
全国 |
戒め・慣習 |
揃っていない箸は縁起が悪い |
− |
恥 |
全国 |
戒め |
聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥 |
知らないことがあったら恥ずかしくても必ず聞いておいた方が得だという例え |
柱1 |
全国 |
戒め |
逆さ柱を家に使うと主人が死ぬ |
柱はもともと立っていた状態が最も構造的に強く、それを見抜くのが大工さんの腕の一つとされた、ただし今の耐震基準には無い |
柱2 |
全国 |
迷信 |
柱にヒノキを使うと火柱が立つ |
桧はもともと火起しに使われたため別名『火の木』と呼ばれた。しかし桧を使うと火事になり易いという根拠は無く験を担いだだけの迷信だろう。桧は耐久性の高い優れた高級木材として今も使われる。 |
初物 |
全国 |
慣習 |
初物を食べると75日長生きする |
江戸時代からある慣用句、迷信とも言いがたく、旬のものは美味しく身体に良いことは否定できない |
鳩1 |
土浦? |
慣用句 |
目に鳩がとまる:めにはどがとまる |
眠くなること |
鳩2 |
東日本? |
予兆 |
朝鳩が鳴くと雨になる:あさはどがなぐどあめんなる |
− |
鳩3 |
東日本? |
予兆 |
夕方鳩が鳴けば雨が上がる |
− |
花 |
全国 |
例え |
言わぬが花:いやぬがはな |
言わない方が良いこともある例え |
鼻 |
? |
慣用句 |
はながあぐらかいでる |
獅子鼻を意味する |
鼻緒 |
全国 |
迷信・戒め |
出掛けに鼻緒が切れると縁起が悪い・災難に会う |
一見迷信だが、当事の鼻緒は歩くための命のようなツール、鼻緒を日常的にチェックしなさいという戒めにもとれる。 |
刃物 |
全国 |
戒め |
刃物はまたいではいけない |
危険なための戒め |
速ければ良しとする慣用句 |
茨城? |
慣用句 |
早飯早糞早走り(はやめしはやぐそはやはしり) |
何でも素早くこなすことが大切だという戒めだが、今の時代にはそぐわない。今はslow
lifeが勧められる時代になった |
針1 |
全国 |
慣習 |
針供養の日には針仕事をしない・針を持たない |
2月8日は針を供養すうのだから針を休ませる日である。 |
針2 |
全国 |
戒め |
出針(出かける直前に針仕事をすること)は縁起が悪い |
出かける間際のような忙しいときに針仕事をしたりすると針をつけたままにしたり、怪我をするので戒めたものだろう。 |
針3 |
全国 |
戒め |
服を着せたまま針を刺してはいけない |
危ないので戒めたのだろう。 |
腫物 |
全国 |
例え |
出物腫物ところ嫌わず・構わず |
もともとは腫物や吹出物はどこにでも出来る意味だったがのちに『屁』がどこでもおかまいなく出る意味に変わったとされる、土浦ではどこにでも出て来る人の例えにも使われた |
パン |
全国? |
迷信 |
パンを食べると背が伸びない |
− |
半鐘 |
全国? |
例え |
半鐘どろぼう |
背が極端に高い人を差して言うからかいの言葉 |
日・太陽 |
全国 |
例え |
秋の日は釣瓶落とし |
秋になると日が短くなり夕方になると一気に日が暮れることの例え |
人 |
全国 |
戒め |
人をまたいではいけない |
マナーの問題だろう、またがれた人は出世しないと言うこともある |
人魂 |
全国 |
迷信 |
人が死ぬと人魂(たませ、たますい)が出る |
当時はまだ土葬の時代で、人体から出た硫黄や燐が空気の逆転層付近にたまり、夏季の高温の中で低温発火して起きる現象と言われる。当時は、良く『たませが出た』と言って村内が騒然としたものでる。 |
人の関係 |
全国 |
戒め |
遠い親戚より近くの他人 |
困った時は遠い親戚よえい近い人の方が頼りになる例え |
病人 |
全国 |
迷信 |
病人を見舞う時鉢植えの花は良く無い |
鉢植えは根があるから、『根付く=寝つく』と言って験を担いだものと言われる |
ビワ |
全国 |
迷信 |
ビワは屋敷に植えるものではない |
『ビワ貧乏』と言われ嫌われる、しかし隣に『梨』を植えると良いとか?、こんではまったぐめーしんだっぺな |
貧乏 |
茨城? |
慣用句 |
びんぼうそくさい・びんぼーそくせー |
貧乏でも、何事もなく達者であることが一番良い。 |
火わすら |
全国 |
戒め |
火わすら(火遊び)をすると寝小便する |
子供に対して火遊びをしてはならないという戒めだろう |
筆 |
全国 |
戒め |
弘法にも筆の誤り |
どんな達人でも間違えることはあることの例え |
袋 |
全国 |
戒め? |
袋を被ると背が伸びなくなる |
笊の場合とと同じ意味だろう |
船 |
全国 |
慣用句 |
舟を漕ぐ:ふねこぐ |
居眠りすること |
風呂 |
茨城 |
掛詞 |
昔、『でろれん祭文・でろれん(門付(カドヅケ)の説経祭文の一種。法螺貝(ホラガイ)を吹き、短い錫杖(シヤクジヨウ)を鳴らしながら語り、合(アイ)の手に「でろれんでろれん」という。でろれん。)』(広辞苑)という説教祭文があった。『祭文読(さいもんよみ)』(歌祭文を語って銭を乞う遊芸人。さいもんかたり。)とも言う。そこで『温い風呂』と掛けて答えは『祭文読』と答える。その心は『でろれん。出られん』と言う。 |
新治郡八郷村に残る掛詞。 |
臍 |
全国 |
例え |
へそで茶を沸かす:へそでおぢゃわがす |
大笑いすることの例え |
ヘビ1 |
@全国、AB茨城? |
迷信 |
@蛇のむげがら(抜け殻)を財布に入れておくとお金がたまる。
A蛇のむげがら(抜け殻)をまたいではいけない。
B蛇のむげがら(抜け殻)を妊婦が腹帯に縫いこむとお産が軽い。 |
@何度もやったが効果はありません。 |
ヘビ2 |
全国 |
迷信 |
ヘビの夢を見ると良いことがある。 |
− |
ヘビ3 |
全国 |
例え |
蛇に睨まれた・蛇に見込まれた蛙。 |
恐ろしいものを前にして身動きできなくなった様 |
ヘビ4 |
全国 |
例え |
蛇の生殺し:蛇のなまっころし。 |
人をいたぶりながら生かさず殺さずの残忍な状態 |
ヘビ5 |
全国? |
迷信、戒め |
死んだヘビを裏返しにしておくと雨が降る。 |
ヘビは昔から神様の使いだとか言われてきたからか?。しかし当時の子供のスリルがある遊びはヘビつかみだったし、運動会以外はだれも雨を気にしなかったから、ヘビ遊びをした後の姿を気にする子供は多くはなかった。 |
ヘビ6 |
茨城? |
迷信 |
ひーびのむげがらをくるぶしにくっつげっとーあーしがはやぐなる:ヘビの抜け殻を足首につけると足が速くなる |
小学生の頃足に付けて走った子がいたが、途中でとれそうになって気になって走ったため帰って遅くなってしまった。 |
ヘビ7 |
茨城 |
戒め |
女がやま(林)で小便をするとジムグリに入られる |
もともと女のたしなみとして戒めたものだろうが、実際に(アソコに)入られて大騒ぎになったことがあると言う。時には観光バスのガイドさんの話の種にもなってしまう。ジムグリは、地域によってそのままジムグリの場合とヤマカガシやマムシ、アオダイショウを指す場合がある。(投稿:八郷町鈴木さん) |
棒 |
全国 |
慣用句 |
片棒を担ぐ |
共同でしたり、悪事の共犯のこと |
箒1 |
全国 |
迷信・戒め |
箒をまたいではいけない、箒をまたぐと背が伸びない |
箒はもともと床に転がっていてはいけないので、あるべきところに置きなさいという意味だろう |
箒2 |
全国 |
慣習 |
逆さにした箒(逆さ箒)を玄関に立てると長居の客が帰る |
古い慣習 |
箒3 |
全国 |
戒め |
箒で叩かれた人は3年は生きられない |
箒で人を叩くものではないという戒め、類似のことわざが全国にあるようだ、《そーじぎでただがれだら、いまっといだがっぺな》 |
帽子 |
全国? |
戒め |
家の中で帽子を被ってはいけない |
基本的な作法の問題だが、地域によっては、禁忌行為として様々な触れごとがあるようだ。禿げになるということも有る。 |
星 |
全国 |
予兆 |
星がまたたくと風が強くなる |
星が良く見えた時代だけに通用した言い伝え、大気が不安定になるとそうなることもあると考えられる |
蛍 |
茨城 |
例え |
ぎゃぐぼだる、ぎゃぐぼたる |
『お尻の逆に頭が光っている人』すなわち頭の禿げている人の意味 |
ぼたもち |
関東 |
慣習 |
三つ目(三目)のぼたもち:みづめのぼだもぢ |
産後3日目に近所にぼたもちを配る風習、そうすると乳が良くでるようになると言われる |
本 |
全国 |
戒め |
本をまたぐと馬鹿になる |
本は大事にしなさいという戒め |
盆1 |
茨城? |
慣習 |
迎え盆の時は後ろを振り返ってはいけない |
死者に連れていかれるからと聞いた |
盆2 |
全国? |
戒め |
お盆に海山に出かけてはいけない |
お盆は仏様のために家に居なさいという戒め |
盆3 |
茨城? |
戒め |
お盆に泳ぐと死ぬ:ぼんにみずあびっとしぐ |
お盆は仏様のために家に居なさいという戒め |
水1 |
茨城? |
慣習 |
水をお湯で割ってはいけない |
亡くなった人の清め水(敷き水)にちなんで縁起をかつぐもの |
水2 |
全国(中国) |
戒め |
流れる水は腐らない・流水腐らず |
流れる水が腐らないように人も何かをしていれば駄目にならない |
耳 |
茨城? |
迷信 |
同い年の人が死んだことを聞いたらおにぎりで耳を塞ぐ |
おにぎりは、団子であったり餅であったりする。いわゆる『耳塞ぎ』の風習で同年齢者は多くの共通性があると信じられた。 |
ミミズ1 |
全国 |
戒め |
ミミズにおしっこをかけるとちんぽが腫れる |
そんなだらしないことをしてはいけないという戒めだろう |
ミミズ2 |
茨城? |
慣習 |
ミミズが鳴く |
ケラが鳴くのを単にミミズが鳴くと言う単なる間違い |
ミョウガ |
全国 |
大人が作った勝手な迷信 |
ミョウガを子供が食べると馬鹿になる、ミョウガを食べると物忘れをする |
『秋茄子は嫁に食わすな』と同じような意味、うまいので子供に食わせたくなかったのではないか |
ムカデ |
? |
予兆 |
ムカデが座敷に上がると雨になる |
これは実際良く当たる。ムカデの習性か? |
麦 |
茨城 |
慣用句 |
むぎのぎのじーはぢこむぎのはたぢ |
麦は早いうちに刈り小麦は遅いぐらいがらいが良いという意味。 |
むげのついたち |
東日本 |
迷信 |
6月1日は仏教にまつわる剥け日でその日の早朝、桑畑に行くと自分の剥け殻(抜け殻)に会うので行ってはならない |
もし会ったらどうなるかが解らない不思議な迷信、『むげのついたち』は剥けることから、昔から衣替えの意味もある。 |
結び |
全国 |
慣習 |
縦結びは縁起が悪い |
死者の結び方のため験をかついだもの |
娘 |
茨城? |
慣用句 |
娘3人いればかまどの灰までなくなる |
嫁ぎ先が勝って知った相手の場合は問題無いが遠方結婚の場合は、嫁入り道具の多寡が嫁入りの承諾を左右する時代だったので、『がもつ』に多くの金をかけなければいけなかった時代の慣用句である。 |
胸 |
全国? |
迷信 |
胸に手を当てて寝ると悪い夢を見る |
− |
目1 |
土浦? |
迷信 |
目と目の近い人は短気 |
− |
目2 |
全国 |
慣用句 |
目の上のたんこぶ、目の上の瘤 |
自分の出世等に障害となる目上の人 |
目3 |
茨城 |
慣用句 |
開けた(開いた)目では見ていられない:あいだめではみでらんねー、あいだめであみでらんねー |
見ていられない様 |
名物 |
全国 |
言い伝え |
名物にうまいものなし:めーぶづにんめーもんなし |
− |
餅1 |
全国 |
例え |
餅屋は餅屋・餅は餅屋:もぢやもぢや、ぼぢばもぢば |
仕事は専門家や得意な人に任せた方が良い例え |
餅2 |
茨城? |
戒め |
餅つきの時下駄をはいてはいけない |
下駄では力が入らないという戒めか? |
物干 |
茨城? |
戒め |
さんぼんあし(物干竿の支柱)をくぐるとできものができる。 |
うっかり倒してしまわないための戒めだろう。 |
ものもらい |
土浦? |
慣習・迷信 |
ものもらいを直すためには、隣にお握りを貰いに行って、食べ終わってからお礼を言うと直る |
全国様々な直し方の迷信がある |
桃1 |
全国 |
慣用句 |
おどろき桃の木山椒の木:おどろぎももろぎさんしょのぎ |
驚いたことの語呂合わせの言葉 |
桃2 |
全国 |
慣用句 |
桃栗3年柿8年、柚は9年でなり下がる・梨の大馬鹿18年:ももくりさんねんかぎはぢねん、いずのおーばがじーはぢねん |
桃・栗・柚の実がなるまでの期間、各地で微妙に言い回しが異なるようだ。
全国的には『桃栗3年柿8年、柚は9年の花盛り、梨の馬鹿野郎は18年。』であると言う。 |
藪 |
全国 |
慣用句 |
藪から棒:やぶがらぼー |
思いもかけないこと、不意なこと |
雪 |
太平洋岸? |
予兆 |
雪の明日は裸の洗濯 |
雪の翌日は晴れるという言い伝え |
良い所のはぐらかし |
全国 |
慣用句 |
良いとこ床屋の縁の下:いーどごとごやのいんのした |
『良い所』に対してはぐらかす言葉の遊び |
四葉のクローバー |
全国 |
迷信 |
四葉のクローバーを見つけると幸せになる |
− |
嫁1 |
全国 |
言い伝え |
嫁(妻)は目下より貰え |
− |
嫁2 |
全国 |
言い伝え |
嫁は1つ下が一番良い |
− |
理屈 |
茨城? |
慣用句 |
理屈と膏薬は何にでもつく |
− |
流行話 |
茨城 |
− |
とぎ(時)は千○る万年、江戸八百八町を騒がす『どでなしのお万』。それを追うは『あがむぐれのおぎん(金)』。その戦いが終わってからは、江戸中の三味線が『ち○こま○こち○こま○こ』鳴るようになった。 |
当時の思春期の子供達の間で流行った遊び話。 |
礼儀 |
全国 |
戒め |
親しき仲にも礼儀あり:ひたしぎながにもれーぎあり |
親しい仲でも礼儀は大事にすべき例え |
霊柩車1 |
全国? |
迷信 |
霊柩車を見ると良く無いことがある |
− |
霊柩車2 |
全国? |
迷信 |
霊柩車を見ると親の死に目に会えなくなるのでその時は親指を隠す |
− |
練習 |
全国 |
戒め |
習うより慣れよ:ならーよりなれろ |
学問として学ぶことより、実際に体験した方が良く身につくことの例え |
藁 |
全国 |
例え |
溺れる者は藁をもつかむ:おぼれるしとは藁までつかんちゃー |
追い詰められた人は頼りにならない人でも頼る様の例え |
− |
− |
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