◆読書感想◆
小学五年生
重松 清(著)
価格:\540(税込)
評価:★★★★★
小学五年生を主人公にした17編のショートストーリー。読むとき、「何故、五年生という中途半端!?な学年を取り上げたのだろう?」という疑問を持ちました。でも、その答えはすぐに見つかりました。作者自身がそうであったように、わたしも小五時代は印象的です。自己のなかで変化を感じる年・・・一般に第二次成長期の始まりといえますが、小五は子どもが少年に変わる節目です。全作品の主人公は一貫して、少年と呼ばれます。作者も意図的に子どもと異なる役割を演出しているように思えます。
本書は一品一品が短く、起承転結はありません。様々な小学五年生のスナップショットを切り取った作品群です。しかし、それらがたくさん集まることで、読む側のイメージが膨らみます。かって小五であったすべての大人が、爽やかなノスタルジーを感じる秀作だと思います。(2009/12/23)
◆読感履歴◆
Charlie and the Chocolate Factory
同級生
ペネロペ パリへ いく
新釈 走れメロス 他四篇
Charlotte's Web
巻くだけダイエット
窓
さがしもの
高層の死角
ミッキーマウスの憂鬱
めがね日和
DIVE!!
東京奇譚集
魔法のポン・ピュン・ラン♪
時をかける少女
ぼくは勉強ができない
サラリーマンよ悪意を抱け
五分後の世界
ブルーベリー
しがみつかない生き方
子どもが育つ魔法の言葉
新・新幹線殺人事件
ショージ君の「サラ専」新聞
太陽の塔
終末のフール
数学物語
◆過去ログ◆
#286〜300
#271〜285
#226〜270
#181〜225
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45
ほんのほん
かっての読書遍歴
戻る