◆読書感想◆


乃南 アサ(著)
価格:\580(税込)
評価:★★★★☆
 聴覚障害を持つ女子高生が主人公の青春サスペンス。全体的に文章が明るく、赤川次郎を思わせる作風です。しかし扱っているテーマは重く、作者は現代社会の抱える様々なコミュニケーションの問題を提起している様に思えます。

 本書は1996年に出版されました。それは、人の命が軽く扱われ、ゲーム的な殺人が起きはじめた時代です。あのときから14年が経過しました。しかし、ニュースを見ると相変わらず、命の軽さを感じる事件が後を絶ちません。人と人が理解しあうことは難しいと思い知らされる日々です。(2009/11/23)

◆読感履歴◆
さがしもの
高層の死角
ミッキーマウスの憂鬱
めがね日和
DIVE!!
東京奇譚集
魔法のポン・ピュン・ラン♪
時をかける少女
ぼくは勉強ができない
サラリーマンよ悪意を抱け
五分後の世界
ブルーベリー
しがみつかない生き方
子どもが育つ魔法の言葉
新・新幹線殺人事件
ショージ君の「サラ専」新聞
太陽の塔
終末のフール
数学物語
◆過去ログ◆
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