◆読書感想◆

時をかける少女

筒井 康隆(著)
価格:\460(税込)
評価:★★★★★
 中学生の少女が時間を異動する不思議な体験。未来から来た少年との淡い恋とせつない別れ。「時をかける少女」は映像化される為にある作品です。実際、本書は1965年に学習雑誌に掲載された最早、古典というべき作品ですが、その後何十年にも渡って、映像化されています。わたしは、原田知世の主演映画が印象に残っていますが、10代〜50代までの人々が、この作品を現代の物語と捉えているのです。正に作品そのものが「時をかける」のです!

 「時をかける少女」は紛れも無く、日本を代表するSFファンタジーです。しかし、本作が筒井康隆の代表作かといえば、それは疑問?です。筒井康隆のSFといえば、ナンセンスギャクが売りですが、この作品はどこまでもピュアです。その作家の代表作というのは、作家の特徴がもっとも現れた作品だと思います。そういった意味で本作は筒井康隆の代表作とは思えません。(2009/10/17)

◆読感履歴◆
ぼくは勉強ができない
サラリーマンよ悪意を抱け
五分後の世界
ブルーベリー
しがみつかない生き方
子どもが育つ魔法の言葉
新・新幹線殺人事件
ショージ君の「サラ専」新聞
太陽の塔
終末のフール
数学物語
兎の眼
東京物語
極楽カンパニー
牛乳には危険がいっぱい?
無趣味のすすめ
最新、危ないコンビニ食
あの歌がきこえる
風に舞いあがるビニールシート
食育入門
脳が若返る30の方法
ドラママチ
ステップ
忌野旅日記
魔性ホテル
廃墟建築士

◆過去ログ◆
#271〜285
#226〜270
#181〜225
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45

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かっての読書遍歴

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