◆読書感想◆
ミッキーマウスの憂鬱
松岡 圭祐(著)
価格:\460(税込)
評価:★★★★☆
東京ディズニーリゾート(TDR)の裏舞台を物語形式で書いた暴露本です。「夢と魔法の王国」を支える現実――それはまぎれもなく会社。したがって、世に存在する会社のしがらみは、この王国でも存在します。特に正社員と準社員の間にある壁、表舞台に出るキャストと、裏方のキャストの間にある壁がクローズアップされています。
なお、作者は巻末にフィクションとし、実在の団体名と関係ないと断り書きをしています。確かに架空の名称も存在しますが、紛れもなくTDRに関係します。ベールに包まれたTDRの裏をこれほど詳細にあぶりだした本(しかも小説で!)はなく、作者の綿密なリサーチの成果が伺えます。
不思議なのはTDRの現実を知ったことで、より「夢と魔法の王国」に行きたくなったことです。ラストで描かれる一発逆転の爽快感がそうさせたのかもしれません。TDRが好きなすべての人に捧げる本。(2009/11/07)
◆読感履歴◆
めがね日和
DIVE!!
東京奇譚集
魔法のポン・ピュン・ラン♪
時をかける少女
ぼくは勉強ができない
サラリーマンよ悪意を抱け
五分後の世界
ブルーベリー
しがみつかない生き方
子どもが育つ魔法の言葉
新・新幹線殺人事件
ショージ君の「サラ専」新聞
太陽の塔
終末のフール
数学物語
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