◆読書感想◆

高層の死角

森村 誠一(著)
価格:\638(税込)
評価:★★★★☆
 いままで何度、森村誠一の「高層の死角」を読んだのだろう?そして、何度読んでも面白さは変わらず、今回も一日で読んでしまいました。

 本書が推理作家としての森村氏のデビュー作であり、初期の代表作でもあります。ホテルを使った密室トリックと、時刻表によるアリバイ崩しを扱った本格派推理小説となっています。反面、トリックに重きを置いたことから、犯罪を犯した動機については陳腐さを感じます。しかし、そのような問題点はあるにしても、本書の持つ圧倒的なオーラにはかなわないでしょう。

 東野圭吾など現代の人気推理作家の作品もいいのですが、森村誠一の特に初期の作品と比較すると「小さいもの」に思えてしまうのは、わたしだけではないと思います。(2009/11/14)

◆読感履歴◆
ミッキーマウスの憂鬱
めがね日和
DIVE!!
東京奇譚集
魔法のポン・ピュン・ラン♪
時をかける少女
ぼくは勉強ができない
サラリーマンよ悪意を抱け
五分後の世界
ブルーベリー
しがみつかない生き方
子どもが育つ魔法の言葉
新・新幹線殺人事件
ショージ君の「サラ専」新聞
太陽の塔
終末のフール
数学物語
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