◆読書感想◆
サラリーマンよ悪意を抱け
赤川 次郎(著)
価格:\600(税込)
評価:★★★★☆
赤川次郎は「三毛猫ホームズ」「三姉妹探偵団」など多くのシリーズを抱える作家です。デビュー以来、作品の大量生産を続け、既に500冊を超える作品を発表しています。
これだけ多くの作品が生み出せる要因は、シリーズ物を多く抱えるからです。読者はお馴染みのキャラクターに、共鳴していますので、安定した面白さが保障されます。
「サラリーマンよ悪意を抱け」は、まだ赤川さんが新人だった頃の作品です。ここにはお馴染みのキャラクターは登場しません。六つの短編はいずれもサラリーマンにスポットを当てています。本書を読むと赤川さんがうだつのあがらない!?サラリーマン生活を送っていたのではないかと想像出来ます(笑)。
会社生活は、妬み 嫉み 嫉妬に溢れています。傍目から見れば「余り拘らなくてもいいのに」と思うようなことでも、組織のなかでは、我慢が出来ないことが多々あります。それが膨れ上がり、騙し、裏切り、脅しといった犯罪へとつながるかもしれません。
赤川ファンにとって、本書は赤川さんのミステリー作家としての源泉を知るのにいい作品です。(2009/10/03)
◆読感履歴◆
五分後の世界
ブルーベリー
しがみつかない生き方
子どもが育つ魔法の言葉
新・新幹線殺人事件
ショージ君の「サラ専」新聞
太陽の塔
終末のフール
数学物語
兎の眼
東京物語
極楽カンパニー
牛乳には危険がいっぱい?
無趣味のすすめ
最新、危ないコンビニ食
あの歌がきこえる
風に舞いあがるビニールシート
食育入門
脳が若返る30の方法
ドラママチ
ステップ
忌野旅日記
魔性ホテル
廃墟建築士
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