◆読書感想◆

あの歌がきこえる

重松 清(著)
価格:\540(税込)
評価:★★★★★
 蛇足ですが最近のカラオケは年齢、希望する年代を入力するだけで、思い出の曲を簡単に探せる「あの頃検索」機能があります。この本を読むと、その機能を使って「あの頃の歌」を歌いたくなります。

 主人公「シュウ」は1975年に中学1年生という時点から始まります。住む町は本州の最西端の田舎町。作者、重松清の自伝的な雰囲気を感じます。わたしと比較した場合、主人公は三才年上です。その為、自分の「あの頃」より若干古い印象を持ちます。しかし、その差は僅かで年代を追う毎に、自分との差が縮まる感覚を受けます。物語の最後にシュウが高校3年生で聞く「トランジスタ・ラジオ」では深い共感を抱きました。

 はるかなるノスタルジーを感じながら、爽やかな感動を呼ぶ名作だと思います。(2009/07/31)

◆読感履歴◆
風に舞いあがるビニールシート
食育入門
脳が若返る30の方法
ドラママチ
ステップ
忌野旅日記
魔性ホテル
廃墟建築士
ゴハンの丸かじり
ひな菊とペパーミント
村上ラヂオ
肩ごしの恋人
ペネロペこわいゆめをやっつける
強運の持ち主
葡萄が目にしみる
その日のまえに
町長選挙
怪盗ジバコ
「朝に弱い」が治る本
ブランケット・キャッツ
きんぎょ
最悪
ラン

◆過去ログ◆
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