◆読書感想◆
ドラママチ
角田 光代(著)
価格:\570(税込)
評価:★★★☆☆
今はどの街に行ってもスタバやドトールが居座り、街ならでは喫茶店は目立ちません。しかし喫茶店はひっそりと着実に街に根付いています。本書が取り上げている中央線沿線は、街が古いこともあり喫茶店が多い地域です。それも魅力的な喫茶店が多く、長く居座りたい名店もあります。西荻や吉祥寺、中野などの街の描写を読み、そこにある喫茶店がわたしの記憶から呼び起こされました。
本書は中央線沿いのマチに加え「待つ女性」のマチをひっかけた短編集です。不倫相手を待つ女、姑がいなくなることを待つ女・・・。様々な「待つ女性」が描かれています。最終的に「待った甲斐があった!」ということはありません。あくまで待ちつづけることに終始しています。中途半端な終わり方も、悪い読後感はありません。ただ、街や女性の状況描写が絵画の如くはっきりしているのに比べ、作品を通して作者が伝えたいことはイマイチ伝わりませんでした。雰囲気を楽しむドラマの様な作品かも!?(2009/07/10)
◆読感履歴◆
ステップ
忌野旅日記
魔性ホテル
廃墟建築士
ゴハンの丸かじり
ひな菊とペパーミント
村上ラヂオ
肩ごしの恋人
ペネロペこわいゆめをやっつける
強運の持ち主
葡萄が目にしみる
その日のまえに
町長選挙
怪盗ジバコ
「朝に弱い」が治る本
ブランケット・キャッツ
きんぎょ
最悪
ラン
◆過去ログ◆
#226〜270
#181〜225
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#1〜45
ほんのほん
かっての読書遍歴
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