日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(34=阪神)は18日夜、大阪市内で会見し「セ・リーグ3月25日開幕決定についての見解」と題した声明を発表した。この日は松原徹事務局長らスタッフが全12球団を回り、意見を集約。再度の開幕延期を要望し、仮に強行する場合も「電力事情や安全面も配慮するデーゲームでの開催等の方法を検討すべきである」とナイター自粛を求めた。(スポニチアネックス/2011.03.19)
●スローなコメント
新井選手会長の言うことは尤もだと思います。セ・リーグのみが25日の開幕を強行するニュースを見たとき、強い違和感を感じました。
強行開催の背景として、巨人の渡辺会長による「ツルのひと声」があったとのことです。開催理由については「戦後、3ヶ月でプロ野球が始まった歴史」とのことです。
この理由にも強い違和感を感じます。戦後の状況をイメージすれば、希望や活力を国民は求めていたのだと思います。そこに「プロ野球」は希望の星として復活したと思います。
今は、震災の行方不明者が1万人を超え、救助隊が必死の捜索を続けています。福島原発の放射能汚染は、まだ予断を許さない状況です。計画停電の実施により、首都圏の交通は混乱しています。わたしたちは、常に節電を意識しなくてはいけません。
そのなかで、25日にプロ野球の開催、しかも電力を多く消費するナイターで開催することが、国民の希望にかなうのでしょうか!?――渡辺会長は状況を読み違えていると思います。
更に違和感を感じるのは、渡辺会長が発言したことで、セ・リーグ全体が横にならえをしていることです。セ・リーグ機構は組織的欠陥があるのではないでしょうか!?わたしは選手会の言い分が理にかなっていると思います。
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