◆読書感想◆
衣笠祥雄は、なぜ監督になれないのか?
堀 治喜(著)
価格:\819(税込)
評価:★★★★☆
往年のカープファンならば、誰もが思う謎――「衣笠祥雄は、なぜ監督になれないのか?」――衣笠が監督になれない球団体質こそ、13年連続Bクラスという屈辱的な結果を招いていると指摘します。地味な内容ですが、カープ球団を批判した書籍は珍しく、ファンとして、読むべき1冊でしょう。
ただ、肝心の衣笠さんに関する記述は少ないのが残念です。ページの多くは新井のFAや黒田のメジャー挑戦に裂かれています。
カープ低迷の原因は本書で書かれている通りです。ページの最後にカープの現コーチ陣が掲載されていますが、すべて生え抜きです。結束を重んじる余り、外様を受け入れない体質は、自ら革新していくことが出来ません。そのような組織は衰退します。
かってルーツ監督が「赤は戦う色だ」といって、カープを赤ヘル軍団にした意気込みは、今のカープから感じ取ることが出来ません。ファンとして、もどかしい話です。
(2011/02/13)
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