トヨタ自動車が国内生産態勢の改革を本格的に始動させた。6日には宮城県大衡村でグループの車両組立新工場を稼働。今後はこの新工場を中心として東北を中部、九州に続く「国内第3の生産拠点」に再編する。円高や国内市場の縮小などで国内メーカーには逆風が吹いており、トヨタの改革の成否は国内製造業の空洞化に歯止めをかけられるかどうかの試金石ともなりそうだ。(産経新聞/2011.01.07)
●スローなコメント
今の日本企業は国際市場なくして、生き残っていくことは出来ません。日本は縮小均衡型の経済情勢から脱却することは困難でしょう。どの会社も国際化を視野に経営の舵取りをしていることだと思います。
一方、日本企業は「日本を元気にする」社会的な役割を持っているはずです。もともと、ものづくりが得意な日本にも関わらず、安価なコストを求めて海外生産を加速させる企業は、日本を不幸にしているともいえます。
トヨタのような世界を代表する日本企業が国内製造業の空洞化に歯止めをかけるか!?――日本にとって大切な動きと見るべきでしょう。
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