菅直人首相の施政方針演説などに対する代表質問が28日午前、参院本会議で行われた。公明党の山口那津男代表は、米格付け会社による日本国債の格下げを巡り「そういうことに疎い」とした首相発言について「耳を疑った。危機感に乏しく、それを乗り越える決意も浅い」と強く批判。首相は「情報が入っていなかったことを申し上げた」と釈明した上で「財務相時代にいかに財政、国債が重要かを嫌というほど認識させられた。(毎日新聞/2011.01.28)
●スローなコメント
 「疎い」発言のあった取材を見ると、菅さんの言葉はとても曖昧で、何に「疎い」と言いたいのかよく分かりません。ただ、感じたのは菅さんの発言は、国のトップとしての意識に欠けているということです。それは、国家を統率するリーダーシップがないということです。

 それはさておき、翌日の国会ではこの発言に対する野党の攻撃が当然のように始まり、内閣は想定された攻撃に対処するべく防御に出ました。話すべきテーマとして分かり易く、記事ネタとしても使える素材でしょう。しかし、国民の税金をかけて、議員が討論する内容かといえば、そうではありません。もっと大切な話題は沢山あると思います。そうした感覚を持たない議員全員が恐ろしく「疎い」集団に見えます。
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