読 感
ユビキタス社会、始まる
―すべてのモノにコンピュータを

坂村 健・
竹村健一(著)
価格:\1,575(税込)

評価:★★★☆☆
◆読書感想◆
 ユビキタスコンピューティングの第一人者――坂村健教授と、評論家・竹村健一さんとのコラボによる書籍です。坂村さんの高い志に感嘆し、竹村さんの「坂村さんは国士である」という最大級の賛辞に若干?引きながら最後まで興味深く読ませて頂きました。

 この本を読んで2つのことを思いました。

 ひとつはユースケースを描く重要性です。竹村さんは「男女が出会ったとき心拍数をキャッチして、ときめき度を出す装置」があれば面白いと記述しています。ユビキタス社会では、このようなユースケースを専門に描く仕事が、トレンドになると思いました。またあらゆる場面で、情報ニーズを読み取る感性が重視される世の中になるでしょう。

 もうひとつは、「ユビキタス社会は人を幸せにするのか」と疑問を持ちました。まだわたしは確信が持てません。なぜなら人はコンピュータに表示された情報を無批判に受け入れる傾向があります。しかしコンピュータの発信する情報は必ずしも正確ではありません。コンピュータに依存した社会は、多くのリスクをはらんでいると思います。ユビキタスの「どこでもコンピュータ」という概念が、「どこでもリスク」にならなければいいのですが・・・。
読 感 (目的別)
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