読 感

ブーアの森

忌野 清志郎(絵)
せがわきり(著)
価格:\1,400(税込)
評価:★★★★☆
◆読書感想◆
 ジャパニーズロックの大御所である忌野さんが描いた環境絵本。忌野画伯の個性的な筆タッチと、しょうくんの表情がかわいらく、絵の世界に引き込まれました。RCサクセション初期の名作 『ぼくの好きな先生』 では、他の先生と距離を置く美術の先生をリスペクトしています。そういった意味でこの絵本は忌野清志郎が並々ならぬ熱意を込めて作った作品であることがうかがえます。

 テーマは酸性雨と産業廃棄物の不法投棄。鈍感な人間にはそれらが地球環境を汚染していることに気づきません。しかし森の妖精は泣いています。最後にしょうくんは環境を良くして生物が住みやすい森を再生することを誓います。

 経済発展ありきで育った大人は、環境保護の大切さを頭で理解しても、心から感じ取ることがなかなか出来ません。せめて大人の責務として、子どもに自分と同じ綴を踏まぬよう、環境意識の教育を徹底させることが大切だと思います。

≪追記≫
2009年5月2日忌野清志郎さんが死去しました。ご冥福を祈ります。
読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
「法令遵守」が日本を滅ぼす
未来予測小説2010
スローライフ
カレーの雑学
日本国憲法の問題点
元素の小事典
スピリチュアル子育て
黄金のおにぎり
油断!
どくとるマンボウ回想記
ナイフ
家事する男の作り方
メリーゴーランド
恋より仕事!
ガイアの復讐
ラジオは脳にきく
空飛ぶタイヤ
ふたりのLOVEマッサージ
会社人間が会社をつぶす

◆過去ログ◆
#31〜45
#16〜30
#1〜15

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