読 感
何でも見てやろう

小田 実(著)
価格:\730(税込)

評価:★★★★★
◆読書感想◆
 「おなかいっぱい!」 − これほど満腹感のある作品はお目にかかれません。作家、小田実の代表作であり、旅行記のバイブルといえる名作中の名作です。50年余り前に書かれたものでありながら、色あせない力作。思想を張り巡らせる旅の極意 − 永遠に読み継がれて欲しいと強く願います。

 小田実は好悪が分かれる作家だと思います。わたしは高校時代(今から20年以上前)、代ゼミで小田実の英語の授業を受けたことがあります。たしか、英字新聞をベースにひたすら訳す、ちょっと変わった授業だったと思います。友人と一緒に受講していたのですが、友人は「小田実の唯我独尊なところが嫌いだ」と言っていました。不思議なのは、その友人は小田実が嫌いといいながら、彼の著作をよく読み、講演会にも出かけていたことです。小田実は人を惹きつけるオーラーがあると思います。

 びっくりしたのは、この本を再読しているときに飛び込んできたニュース − 「小田実さん、胃がんで入院へ、自らの病名や手紙を公表」 − 元気になって、また精力的な活動をして欲しいと思います。
読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
不思議現象なぜ信じるのか
流星ワゴン
沖縄学
環境問題のウソ
温室デイズ
公立炎上
美しい都市・醜い都市
ビタミンF
ウサギはなぜ嘘を許せないのか?
きらめくジャンクフード
観光学入門
会社コンプライアンス
そらべあ
ホメオパシー in Japan
ブーアの森
「法令遵守」が日本を滅ぼす
未来予測小説2010
スローライフ
カレーの雑学

◆過去ログ◆
#46〜60
#31〜45
#16〜30
#1〜15

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