◆読書感想◆
環境問題のウソ
池田 清彦(著)
価格:\798(税込)
評価:★☆☆☆☆
著者は温暖化防止の為に、二酸化炭素の削減を絶対とする学者、政府、マスコミを「バッカじゃなかろうか」とこき下ろします。そしてCO2の増加と温暖化の因果関係は疑わしいと主張します。
しかし、CO2の増加が即、地球温暖化に結びつくと主張する科学者はいません。そもそも気候変動は複雑系の科学です。目先の天気予報も正確に当てられないのに、数十年後の気候を予測することなど出来ません。このことは、温暖化を取り上げた殆どの書籍に明記されています。正直、断定口調で他人をバカにする著者こそ「バッカじゃなかろうか」と思いました。
残念なのはこの本は、著者の専門外である地球温暖化やダイオキシン問題に対して単純に斬り捨てた為、「外来種排除問題」や「自然保護」の価値ある論考が色あせてしまったことです。思わず「餅は餅屋で」という格言を思い出しました。
読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
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