◆読書感想◆

ビタミンF

重松 清(著)
価格:\1,575(税込)
評価:★★★★☆
◆読書感想◆
 「四十歳は青年の老年期」という言葉があります。若いともいえないし、老けているともいえない中途半端な年齢です。本書はそんな四十歳くらいの家庭を持つ人々の暮らしにターゲットをあてた七編からなる家族小説です。反抗期の子供に手を焼く親、昔の恋愛を引きずった夫、年老いた親への接し方に戸惑う息子・・・。どの家庭も問題点を抱えながら、幸せであり続けようとします。その姿がせつなくも、爽やかであります。

 平凡な家庭生活を淡々と描くこの小説群は、決して大きな感動を呼ぶものではありません。しかしひとつひとつの作品の重みが読者に何かを考えさせてくれます。タイトルが示すとおり家庭生活のビタミン剤のような本です。読んで納得の直木賞作品。
読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
ウサギはなぜ嘘を許せないのか?
きらめくジャンクフード
観光学入門
会社コンプライアンス
そらべあ
ホメオパシー in Japan
ブーアの森
「法令遵守」が日本を滅ぼす
未来予測小説2010
スローライフ
カレーの雑学
日本国憲法の問題点
元素の小事典
スピリチュアル子育て
黄金のおにぎり
油断!
どくとるマンボウ回想記
ナイフ
家事する男の作り方
メリーゴーランド
恋より仕事!
ガイアの復讐
ラジオは脳にきく
空飛ぶタイヤ
ふたりのLOVEマッサージ
会社人間が会社をつぶす

◆過去ログ◆
#31〜45
#16〜30
#1〜15

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