読 感
日本国憲法の問題点

小室直樹(著)
価格:\1,470(税込)

評価:★★★☆☆
◆読書感想◆
 本のタイトルを見ると改憲論をぶちまけていると思うでしょう。しかし本書は改憲が護憲かを問題にはしていません。もう一度、憲法の精神と役割を学習する憲法学の本です。事実、この書籍は同じ著者による『痛快!憲法学』の姉妹書となっています。『痛快!憲法学』 同様、歯切れのいい解説が印象的です。この本を読み、著者の主張に共鳴したら 『痛快!憲法学』 を合わせて読むことをお奨めします。

 一方、著者の主張は相当過激です。おそらく嫌悪感を抱く人もいるでしょう。わたしの場合、共鳴半分、嫌悪半分という何とも複雑な思いにかられました。ちなみに田中角栄と北斗の剣が好きな人は、著者に共鳴しやすい人だと思います(笑)!

 それにしても憲法問題を改憲か護憲かという二者択一化する社会風潮は良くないと思います。何故なら憲法は所詮、ルールだからです。本当に大切なのはルールそのものより、ルールが適切に運営されているかだと思います。ルールが正常に機能しない社会は欠陥社会です。このような社会でいくらルールを変更(憲法改定)しても、いい社会になるとは思えません。わたしたちは憲法に書かれる条文の文面を議論する前に、現実をもっと考察してみることが大事だと思います。

読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
元素の小事典
スピリチュアル子育て
黄金のおにぎり
油断!
どくとるマンボウ回想記
ナイフ
家事する男の作り方
メリーゴーランド
恋より仕事!
ガイアの復讐
ラジオは脳にきく
空飛ぶタイヤ
ふたりのLOVEマッサージ
会社人間が会社をつぶす

◆過去ログ◆
#31〜45
#16〜30
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