読 感
ウサギはなぜ嘘を許せないのか?

マリアン・M・ジェニングス(著)
価格:\1,029(税込)

評価:★★☆☆☆
◆読書感想◆
 最近、寓話をモチーフとした経営戦略本をよく見ます。寓話は善と悪をはっきりさせ、最後は善が勝ちます。動物を擬人化するのも特徴です。

 本書はコンプライアンスをテーマにした寓話です。うさぎが不正を正す象徴的な存在として描かれます。主人公エドは善で、3人の仲間は悪です。エドは愚直なまでに誠実で最後は社長として成功し、不誠実な仲間たちは逮捕されます。「正義は勝つ」を地でいくこの物語は、コンプライアンスを感覚的につかむには適した作品です。

 しかし現実世界は寓話のような勧善懲悪の世界ではありません。人々を仮面ライダーとショッカーに分けることなど出来ません。いち個人に善と悪の志向が混じっているのです。こうした人々を組織化し、成功に導くことがビジネスの核です。ですからこの本をもってコンプライアンス経営を理解するには至りません。
読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
きらめくジャンクフード
観光学入門
会社コンプライアンス
そらべあ
ホメオパシー in Japan
ブーアの森
「法令遵守」が日本を滅ぼす
未来予測小説2010
スローライフ
カレーの雑学
日本国憲法の問題点
元素の小事典
スピリチュアル子育て
黄金のおにぎり
油断!
どくとるマンボウ回想記
ナイフ
家事する男の作り方
メリーゴーランド
恋より仕事!
ガイアの復讐
ラジオは脳にきく
空飛ぶタイヤ
ふたりのLOVEマッサージ
会社人間が会社をつぶす

◆過去ログ◆
#31〜45
#16〜30
#1〜15

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