読 感
美しい都市・醜い都市
―現代景観論

五十嵐太郎(著)
価格:\798(税込)

評価:★★★☆☆
◆読書感想◆
 2004年6月に「美しく風格のある国土の形成」を目的とした景観法が公布されました。確かに多くの日本人はヨーロッパの伝統的で統一感のある街を見た後で、日本のごちゃごちゃした広告だらけの都市を見ると、せせこましい気持ちになるかもしれません。

 しかし景観を政治のチカラで変革させるべき命題というのに疑問があります。景観を名目にした公共事業の乱発につながる恐れがあります。また、景観という主観的なテーマに対し、何をもって達成とみなすのでしょうか?単に電線を取っ払い、広告を排除し、住宅展示場の様な建物を建てれば美しくなるものでは無いと思います。

 この本は現在、主流を占める画一的な美しさを主張する景観論に一石を投じます。建築家特有の世界観がやや難解な印象を与えますが、自分たちの国の景観という日本文化そのものを考える本として一読の価値があります。
読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
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◆過去ログ◆
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