読 感
観光学入門
―ポスト・マス・ツーリズムの観光学

岡本伸之(著)
価格:\2,415(税込)

評価:★★★★☆
◆読書感想◆
 観光について思うとき、日本は変な国だとつくづく感じます。例えば、日本には観光施設が多数あります。しかし観光客となるべき人々の休暇はいまだ3連休位しか取れません。日本人は海外旅行が大好きです。しかし外国人が日本に来ることを歓迎しません。国は観光基本法という格調高い法律を制定しています。しかし庶民の間では「旅の恥はかき捨て」という低俗なことわざがまかり通っています。どうもちぐはぐだと思いませんか?

 原因は日本人が観光文化をまじめに考えていないからだと思います。実際、大学で観光を哲学や経済のように専門的に教えるところは殆どありません。ですから観光の専門家が育ちません。いま、観光施設の多くが赤字に苦しんでいます。税金の無駄遣い、箱物行政などと揶揄される原因のひとつは、観光の専門家が足りないことにあります。

 本書は数少ない観光学の専門書です。この本で観光の歴史・文化・思想など体系的に学べます。特にマス・ツーリズムからサステナブル・ツーリズムへの変貌についての論説は興味深く、熟読する価値があります。
読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
会社コンプライアンス
そらべあ
ホメオパシー in Japan
ブーアの森
「法令遵守」が日本を滅ぼす
未来予測小説2010
スローライフ
カレーの雑学
日本国憲法の問題点
元素の小事典
スピリチュアル子育て
黄金のおにぎり
油断!
どくとるマンボウ回想記
ナイフ
家事する男の作り方
メリーゴーランド
恋より仕事!
ガイアの復讐
ラジオは脳にきく
空飛ぶタイヤ
ふたりのLOVEマッサージ
会社人間が会社をつぶす

◆過去ログ◆
#31〜45
#16〜30
#1〜15

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