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国の原子力委員会(近藤駿介委員長)は21日、07年版原子力白書を閣議に報告した。温室効果ガスの排出量削減に向け、「原子力エネルギーの平和利用の拡大が不可欠」と明記。地球温暖化対策としての原子力利用を、国内だけでなく世界的にも拡大するための取り組みが必要との姿勢を初めて明確に打ち出した。(朝日新聞/2008.03.21)
●スローなコメント
もし北朝鮮が地球温暖化対策と称して、原子力発電所の建設を急ピッチで進めたら、日本はそれを歓迎しないでしょう。なぜなら、それは北朝鮮が核兵器を保持することに直結すると考えるからです。北朝鮮に不信を抱く日本が容認出来るはずはないのです。そして逆も正なりだと思います。
「核の平和利用」という耳障りのいい言葉には注意が必要です。昔も今も、地球のなかの国と地域は到るところで、不信に満ちています。ある国がひとつの方針決定をする際、その国と利害関係にある国や地域はそれをどのように解釈するかをよく考えるべきでしょう。
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