●気になるニュース
横浜のシューマイ文化を生み育てた「崎陽軒」(本社・横浜市西区)は、今年で創業100周年を迎えた。看板商品「昔ながらのシウマイ」は1日5万食というヒットを続ける。(産経新聞/2008.01.12)
●スローなコメント
焼売(シュウマイ)は餃子(ギョウザ)と並ぶ、点心の代表料理です。しかし日本での両者のマーケティング・ポジションはかなり異なります。
餃子は名店が多く存在し、雑誌などの特集になります。一方、焼売といえば「崎陽軒」しか思い当たりません。崎陽軒は焼売をシウマイと表現します。崎陽軒は横浜発祥の強いブランド力を維持しています。
では崎陽軒のシウマイが、圧倒的に美味しいのでしょうか?――わたしは違うと思います。勿論美味しいのですが、所詮は焼売です。偏見かもしれませんが、餃子より焼売が好きな人は少数派に思えます。
崎陽軒のシウマイが今日のブランドを作り上げた立役者が「シウマイ娘」と言われます。
1950年「シウマイ娘」は横浜駅ホームに赤い服を着てたすきをかけ、手籠にシウマイを入れ「シウマイはいかがですか」と、車窓から売り歩きます(崎陽軒のHPより引用)。これが人々の評判を呼んだのです。
ビジネスはいい物を作れば成功するとは限りません。崎陽軒の成功は「売り方」が戦略的だったのです。
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