●気になるニュース
東京都杉並区立和田中(藤原和博校長)で実施予定だった夜間授業「夜スペシャル」に、都教委が事実上の「中止」を指導した問題で、都教委は9日、「学校の公共性確保などの課題が解決すれば問題ない」と、容認する姿勢を示した。(毎日新聞/2008.01.10)
●スローなコメント
 わたしは「夜スペシャル」に反対です。何故なら公教育で「夜スペシャル」を実施することは、そのまま「夜勉」の推奨につながるからです。

 公教育は「学力向上」だけが目的ではありません。21世紀に相応しい人格教育が大切です。具体的には、地球環境保全への意識向上、健康で持続的な生活を育む感性、家族や友人とのコミニケーション力の向上など、未来の大人に強く求められる能力を育てるべきです。

 「夜勉」は教育上、誤っています。やるなら「朝勉」です。夜に学校に残って勉強するより、朝早く登校して勉強することが正しいのです。

 朝は夜よりもエネルギーを使用しないので環境に貢献します。早寝早起きは健康的です。学校が終ったら早く帰宅して、家族で食卓を囲みましょう。

 20世紀の子どもは「夜勉」が常識となった為、社会人になっても家庭を顧みず「残業」を美徳とする誤った人格が形成されました。この問題は21世紀に終わらせなければなりません。
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公教育の未来
藤原和博

学校を核に地域社会を再生し、そのことによって子どもたちの学びを豊かにする! Benesse賞「日本の教育への提言」最優秀論文の内容を中心に、これからの日本の教育に何が必要なのかを指摘する。
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