●気になるニュース
製紙業界大手5社が再生紙の古紙配合率を偽装していた問題で、18日に会見した大手4社のトップは口々に「古紙の配合比率が基準を下回っていたことは知らなかった」と強調した。(毎日新聞/2008.01.18)
●スローなコメント
 環境配慮型の商品が売れるならば、偽装しても売ろうとするのが企業の本質です。2007年の世相漢字が「偽」であったことはそれを象徴していると思います。

 映画化された書籍「ザ・コーポレーション(ジョエル・ベイカン)」は、企業の行動についてこのような指摘をします。


 もしも列挙した「企業」という言葉をある個人名に置き換えれば、その個人は明らかに精神を病んだ変質者です。即ち、企業は変質者の一種ということです。

 製紙業界のエコ偽装は、この本で指摘している事柄が正しいことを立証するように思えます。

 残念ですが、企業中心の社会では地球を守ることは出来なさそうです。

 いや、正確に言えば、地球は守れるでしょう。企業が何を生産しようとも地球はびくともしません。地球は太陽の膨張によってのみ破壊されるでしょう。

 企業が破壊するのは、地球に住む生物です。
●こちらもどうぞ

ザ・コーポレーション
ジョエル・ベイカン

本書は企業が「病的な存在で、危険である」という前提で、市場競争主義に基づく営利活動が及ぼす悪影響を挙げ、その回避策を論じる。
(読書感想)
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