◆読書感想◆
ブランケット・キャッツ
重松 清(著)
価格:\1,575(税込)
評価:★★★☆☆
犬に比べて猫は飼いやすい動物といわれます。私見ですが、猫を飼う人は犬を飼う人に比べ、世話を焼くタイプは少ないように思えます。いい意味で言えば、個人主義的です。
そんな猫のレンタルを題材にした「ブランケット・キャッツ」。レンタル猫と家族を結ぶ7つの短編です。どの家族も寂寥感を感じます。そこにレンタル猫という、寂しい存在が介在します。ふたつの寂しさが二泊三日の触れ合いで、家族にひとときの癒しを与える物語です。
題材としてはユニークだと思いました。しかし、他の重松作品に比べ感動は小さく感じました。個人的には短編でなく、ひとつの長編として描いた方がしっかりした作品になると思います。なかでも「旅に出たブランケット・キャット」は、全作中、唯一猫側の視点で描かれた物語です。これは秀作です。この作品を中・長編として出せばいいのにと思いました。(2009/05/01)
◆読感履歴◆
きんぎょ
最悪
ラン
オーラの条件
スイッチを押すとき
やめたら
40-翼ふたたび
卒業
つみきのいえ
あぁ、監督
図書館の神様
超・殺人事件
かつどん協議会
アフターダーク
星に願いを
なぜか人生がうまくいく「悟り」のススメ
マドンナ
チョコレット・オーガズム
◆過去ログ◆
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