◆読書感想◆
町長選挙
奥田 英朗(著)
価格:\530(税込)
評価:★★★★☆
 トンデモ精神科医、伊良部シリーズの第三弾です。但し、今回の作品は今までの作品とかなり毛色が異なっていると思いました。収められている四作中三作は、実在すると思われる有名人を患者に見立てています。描き方はきわどく、よくこれだけ大胆なことが書けるなぁ〜と感心しました。

 本作は「時の人」をモチーフにしている分、リアリティもあり、笑えるのですが、質は低く感じます。名作は時代に左右されないと言われますが、この作品は時代と共に風化するでしょう。

 一方、前作(空中ブランコ)で「直木賞」という栄冠を取ったにも関わらず、それをパロディにしてしまう程、本作はインパクトがあります。作者には確信犯的な意図があると思われ、そういう意味で、奥田英朗という作家の器の大きさを感じる作品です。(2009/05/14)

◆読感履歴◆
怪盗ジバコ
「朝に弱い」が治る本
ブランケット・キャッツ
きんぎょ
最悪
ラン
オーラの条件
スイッチを押すとき
やめたら
40-翼ふたたび
卒業
つみきのいえ
あぁ、監督
図書館の神様
超・殺人事件
かつどん協議会
アフターダーク
星に願いを
なぜか人生がうまくいく「悟り」のススメ
マドンナ
チョコレット・オーガズム

◆過去ログ◆
#241〜255
#226〜240
#181〜225
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45

ほんのほん

戻る