◆読書感想◆

堕ちた山脈

森村 誠一(著)
価格:\620(税込)
評価:★★★☆☆
 森村誠一といえば「人間の証明」や「悪魔の飽食」に代表される、重厚な長編を書く作家というイメージがあります。

 しかしファンなら短編こそ、森村作品の魅力が詰まっていることを知っています。これは森村誠一がストーリー構築に強みを持つからです。短編作品は物語の無駄な贅肉がそぎ落とされ、ストーリーの骨格が現れます。ですから、ストーリー性豊かな森村作品の良さが存分に味わえるのです。

 本書「堕ちた山脈」は5編からなる山岳ミステリーです。山岳ミステリーは森村誠一の十八番ですので、短編と重ねて「十八番×十八番」の組み合わせです。

 本書は多作家、森村誠一の作品群のなかでは決してベストな作品集ではありません。しかしどの作品も安定して美味しく感じます。(2008/11/28)

◆読感履歴◆
こころの処方箋
食堂かたつむり
責任に時効なし
宇宙のみなしご
カカシの夏休み
トコトンやさしい風力の本
床下仙人
上杉鷹山の経営学
思考のボトルネックを解除しよう!
イン・ザ・プール
レンタル・チルドレン
これで光触媒のすべてがわかる!
ララピポ
不祥事
循環型社会入門
空腹力
蟹工船・党生活者
ああーん、あんあん
空の中
家日和
リズム
西の魔女が死んだ
マグマ
東京空港殺人事件
偽善エコロジー
その女(ひと)の名は魔女
非情人事
BPMがビジネスを変える

◆過去ログ◆
#196〜210
#181〜195
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45

ほんのほん

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