◆読書感想◆
カカシの夏休み
重松 清(著)
価格:\620(税込)
評価:★★★★☆
重松清の本を読みながら、登場人物に自分を投影させることがよくあります。きっと作者の描く世代と、自分が近い位置にいるからです。
ところでいつの頃からか、今の自分とは別に「過去の自分」がいるように感じます。これは、若いときには無い感覚です。「過去は、未来の為にある」だったのが、懐かしむ為にある過去が存在するのです。
「カカシの夏休み」は、22年前にダムの底に沈んだ故郷が、37歳の主人公のなかで想起されます。決して戻ることの出来ない場所だからこそ、帰りたいと強く願います。
本を読みながら、自然と涙腺にしびれを感じました。しかし、主人公は「ノスタルジー禁止」と繰り返します。過去を振り返りながらも、現実を受け止め、未来に向かうチカラに感銘しました。(2008/11/02)
◆読感履歴◆
トコトンやさしい風力の本
床下仙人
上杉鷹山の経営学
思考のボトルネックを解除しよう!
イン・ザ・プール
レンタル・チルドレン
これで光触媒のすべてがわかる!
ララピポ
不祥事
循環型社会入門
空腹力
蟹工船・党生活者
ああーん、あんあん
空の中
家日和
リズム
西の魔女が死んだ
マグマ
東京空港殺人事件
偽善エコロジー
その女(ひと)の名は魔女
非情人事
BPMがビジネスを変える
◆過去ログ◆
#196〜210
#181〜195
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45
戻る