◆読書感想◆
責任に時効なし―小説巨額粉飾
嶋田 賢三郎(著)
価格:\1,890(税込)
評価:★★★☆☆
小説でなく暴露本です。カネボウはトウボウ、興洋染織は東洋染織、そして常務・嶋田賢三郎は常務・番匠に名前を偽装しています。
「カネボウ粉飾決算」の事件は元社長と元副社長が有罪となりました。一方、作者は逮捕されたものの、不起訴となりました。この事件は、粉飾企業だけでなく、それを監査した会計士に捜査のメスが入ったエポックな出来事でした。
作者はこうした決着の裏側を描きます。「責任に時効なし」というタイトルから、過去から続く、穢れた経営体質への怒りを感じます。500ページを超える大作です。状況設定が複雑で、マニアックな会計数値が並ぶ為、読みやすい内容ではありません。
しかし作者の意思を伝えるには、これだけのディティールを描写する必要があったと思います。下手なコンプライアンス論を拝聴するより、本書を読むほうが価値があるかもしれません。(2008/11/15)
◆読感履歴◆
宇宙のみなしご
カカシの夏休み
トコトンやさしい風力の本
床下仙人
上杉鷹山の経営学
思考のボトルネックを解除しよう!
イン・ザ・プール
レンタル・チルドレン
これで光触媒のすべてがわかる!
ララピポ
不祥事
循環型社会入門
空腹力
蟹工船・党生活者
ああーん、あんあん
空の中
家日和
リズム
西の魔女が死んだ
マグマ
東京空港殺人事件
偽善エコロジー
その女(ひと)の名は魔女
非情人事
BPMがビジネスを変える
◆過去ログ◆
#196〜210
#181〜195
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45
ほんのほん
戻る