◆読書感想◆

マグマ

真山 仁(著)
価格:\756(税込)
評価:★★★★★
 地熱発電に情熱を燃やす人々を描いた企業小説。わたしは地熱発電という地味な存在をクローズアップさせた点に興味をそそりました。

 先の洞爺湖サミットでは、温暖化対策として原発の活用が打ち出されました。原発はCO2の排出が少ないエネルギーかもしれません。しかし安全があってこそです。サミットでは途上国に原発を進めることで、国の発展とCO2抑制を実現させようと目論んでいます。

 しかし発展途上にある国家で、安全にコストをかけることは想定出来ません。一基の原発の安全にコストをかけるより、一基原発を増やすコストをかけたいはずです。原発業者もその方が儲かります。ですから途上国に原発を浸透させることは、深刻なリスクを抱えます。

 本書は原発の拡大に不安感を持つ人に是非、読んで欲しいと思います。

 実際に地熱発電がクリーンエネルギーの真打ちかは、わたしには分かりません。しかしもっと注目されるべき自然エネルギーであることは確かです。(2008/07/26)

◆読感履歴◆
東京空港殺人事件
偽善エコロジー
その女(ひと)の名は魔女
非情人事
BPMがビジネスを変える
おれは非情勤
思考の整理学
日本アルプス殺人事件
頭のいい子が育つパパの習慣
リビング
日本以外全部沈没
いつかパラソルの下で
眼の壁
続・未来からの警告
マンボウ恐妻記
優しい音楽
恋愛不安
夕凪の街桜の国
殺人の花客
ドミノ

◆過去ログ◆
#181〜195
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45

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