東日本大震災による生活物資の不足問題。首都圏では月末にガソリンの品薄が解消される見通しとなり、飲料水や家庭紙など食品・生活用品の買いだめも収まりつつある。ただ被災地は一部で改善しつつあるとはいえ、なお深刻だ。関西などでは首都圏に遅れて品不足が発生しており、生産・物流機能の早期回復と強化に加えて、消費者の冷静な対応もカギとなりそうだ。(日本経済新聞/2011.03.21)
●スローなコメント
 被災地域の「モノ不足」は深刻で、一刻も早い解消を望むのですが、首都圏での「モノ不足」は、消費者の過剰反応に思えてしまいます。

 いま必要なのは被災地域に対するモノの供給です。首都圏でも、余震の不安はあるものの、計画停電などは、被災地の状況を考えれば、余り大げさにとらえなくてもいいように思えます。

 とはいえ人間の生存本能として、災害による心理的な不安要素から「買いだめ」に走ってしまう気持ちは、分からなくはありません。マズローの「欲求段階説」に当てはめると、1段階にあたる「生理的欲求」に不安を感じているのですから・・・。しかも、マスコミを通じ、モノ不足が、連日報道されるので、群集心理として皆が「買いだめ」に走ってしまうでしょう。

 本当は危機に際しては、全体を考えて行動することが、とても大切なことです。しかし、人間の思考はそこに限界があるかもしれません。そこに、少々せつなさを感じます。
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