計画停電な日々
 想像もしない形でやってきた大地震(東日本大震災)。地震の発生時、わたしは新宿の高層ビルで働いていました。ビルの構造上、船が大きく揺れるような感じが長く続きました。わたしは怖さと共に「地震酔い」をはじめて経験しました

 その後の1週間は「計画停電」に振り回される日々でした。深夜になっても、明日の停電情報、鉄道運行情報がつかめず、少なからずストレスを感じました。通勤電車は本数を減らして、全てが各駅に停車しました。職場は、早期で退出を促す指示が発信され、15:00早々に退社した日もありました。

 ただ、この1週間ストレスを感じながらも「計画停電」をポジティブに捉えることも必要ではないかと思いました。

 電力は有限であるにも関わらず、停電が殆ど発生しない日本では、その意識は希薄です。様々なライフスタイルに合わせ、24時間365日営業が当たり前というお店も多くあります。電力需要は増え続け、その需要に応えるべく、電力の供給は拡大しなければなりません。

 計画停電は、わたし達が予想しない形で「電力は有限」であることを教えてくれました。この前提に立てば、わたし達は「有限な電力」のなかで、どう生活するかを考える必要があります。たとえばCOOL BIZ や WARM BIZ。環境省が推進していた6つのエコアクションは、資源の有効活用を訴える上で意味あるメッセージでした。しかし「それが日本人の間で定着したか?」と問われれば、どうもNO!に思えます。しかし、計画停電によりこうしたメッセージがより現実味のあるものとして、わたし達は認識することとなりました。

 計画停電は確かに、生活に支障を来たします。しかし、多くの人々はそれを受け入れているように思えます。その証として、停電によって暴動・騒動が起きたという記事を目にしません。

 只管、資源の消費を拡大し続けたわたし達は、心の底で「ストップ!」を叫んでいたのかもしれないと思います。(2011/3)

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