◆読書感想◆
死者の学園祭
赤川 次郎(著)
価格:\714(税込)
評価:★★★★★
わたしにとって1984年の読書生活は赤川次郎一色でした。当時、浪人だったわたしは毎日、予備校に通い、勉強に疲れた頭を赤川次郎のミステリーが癒してくれました。赤川作品は、実家のある八王子から、予備校のある新宿までの通学時間で、一冊が読めてしまうことと、登場人物が若いこともあって親近感を覚えました。
なかでも「死者の学園祭」は秀逸です。チャーミングで若く、好奇心旺盛な女の子が活躍するのが赤川次郎的作品です。本作はその「さきがけ」です。最後の大ドンデン返しは、推理作家としての著者の実力を最大限アピールする見事な構成です。
今回、25年ぶりに作品を読み返しました。やはり面白いと思いました。今や高校生活はノスタルジーしか感じませんが、青春時代に赤川作品と出会えてよかったと思いました。
軽いタッチで描かれていますが、テーマは「高校を舞台とした麻薬の密売」です。いま、この作品が出たら、現代を抉り出した快作と評されるでしょう。もしかしたら、本が出た1977年当時としては、時代を先取りし過ぎていたかもしれません。(2010/02/04)
◆読感履歴◆
Lizzie Zipmouth
バッテリー
Matilda
100円のガムをトヨタ生産方式でつくる!
Encyclopedia Brown, Boy Detective
あ~ぁ、楽天イーグルス
Someday Angeline
ヘッテルとフエーテル
ぼくのなかの黒い犬
起業するなら人材紹介ビジネス
Kidnapped at Birth?
小学五年生
Charlie and the Chocolate Factory
同級生
ペネロペ パリへ いく
新釈 走れメロス 他四篇
Charlotte's Web
巻くだけダイエット
窓
さがしもの
高層の死角
ミッキーマウスの憂鬱
めがね日和
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