◆読書感想◆
ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話
マネー・ヘッタ・チャン(著)
価格:\1,050(税込)
評価:★★★☆☆
欲望に満ちた資本主義を寓話でひねくった作品です。文章は読みやすく、どんな人も痛快に読める娯楽作品です。本書を読むと、結局、人と人とは騙すか騙されるかの戦い――如何に善人面して、騙すかの勝負だと分かるでしょう。
人によっては、この本を読んで人間不信になるかもしれません。
しかし、わたしはそうなりません。人間は、寓話で完結するようなちっぽけな存在ではありません。人は善なる心と、邪心を合わせもった存在です。人の心には「陰」と「陽」という矛盾する形あります。それらは「対立」しながらも「依存」し合う不思議な関係です(陰陽説ですね)。人はそのことを意識するしないに関わらず受け入れ、葛藤しながら生きています。そんな不完全さもまた、人間の魅力に思えます。(2010/01/02)
◆読感履歴◆
ぼくのなかの黒い犬
起業するなら人材紹介ビジネス
Kidnapped at Birth?
小学五年生
Charlie and the Chocolate Factory
同級生
ペネロペ パリへ いく
新釈 走れメロス 他四篇
Charlotte's Web
巻くだけダイエット
窓
さがしもの
高層の死角
ミッキーマウスの憂鬱
めがね日和
◆過去ログ◆
#271〜315
#226〜270
#181〜225
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45
ほんのほん
かっての読書遍歴
戻る