◆読書感想◆

ぼくのなかの黒い犬

マシュー ジョンストン(著)
価格:\1,260(税込)
評価:★★★★☆
 「うつ病は、決して特別な病気ではない」ことを伝える大人の絵本。黒い犬をうつの象徴として、視覚化したところにユニークさを感じました。

 わたしは少年時代、北杜夫のファンでしたので、北作品を通じてうつ病を知りました。そんなこともあって、うつ病になると周囲は大変だけど、ある意味、それは愉快な病と思っていました。しかし、それは特殊なケースだと思います。多くの人はうつ病患者に対して、コミニュケーション力がない、精神力が弱い、といったネガティブなイメージを持っているように思えます。

 わたしはIT業界に身をおいている関係でしょうか?――うつ病や、パニック障害の方と付き合いが多くあります。そうした人たちに共通しているのは「人がいい」ということに思えます。心が優しく、責任感も強い人たちです。しかし、いい人であるが故に、周囲に押しつぶされてしまったように思えます。

 本書はうつ病で悩む人よりも、普通に生活している人が読むのにいいと思います。特に身近にうつで悩む人がいるなら、読んで欲しい一冊です。(2009/12/31)

◆読感履歴◆
起業するなら人材紹介ビジネス
Kidnapped at Birth?
小学五年生
Charlie and the Chocolate Factory
同級生
ペネロペ パリへ いく
新釈 走れメロス 他四篇
Charlotte's Web
巻くだけダイエット

さがしもの
高層の死角
ミッキーマウスの憂鬱
めがね日和
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