論 題
●気になるニュース
ちまたでは、昭和30〜40年代を中心にした「昭和レトロブーム」。食の世界でも郷愁を誘う「昭和のカレー」が人気を呼んでいる。エスニック風でも欧風でもない、家庭や給食で親しんだその味は−。(産経新聞/2007.06.10)
●スローなコメント
カレーの色は時代ともに変化しているように思えます。わたしが幼少の頃――それは正に「昭和のカレー」なのですが、カレーは黄色い食べ物でした。それは作家、吉行淳之介がこう表現したカレーです。「黄色いどろりとした液体。アルミニウムのスプーンで食べたいようなカレー。福神漬けが似合うカレー」(街角の煙草屋までの旅)。
こうしたカレーは「ライスカレー」という庶民的な言葉で呼ばれました。しかしいつしか死語となりました。そして本格的な味を求める消費者に応え、カレーは茶色になりました。そして今のトレンドは、黒か白というはっきりしたメッセージを発信しています。
もちろんコクのある黒カレーも、クリーミーなホワイトカレーも美味しいと思います。しかし、かっての生活感漂う「黄色いカレー」は、食べること以上の喜びを与えてくれました。それはエプロン姿のママが「今日はカレーよ!」と言い、パパと子どもが「わーい!」と、ワクワクしながら食卓で待つ光景です。
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語彙:ウコン
読感:カレーの雑学
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