論 題
●気になるニュース
「トイカメラ」と呼ばれるおもちゃのカメラが、若者の間で人気だ。軽量のボディー、プラスチックのレンズ、手動でのフィルム巻き上げなど、高性能を誇るデジタルカメラとは正反対。(毎日新聞/2007.05.29)
●スローなコメント
 少年時代のわたしの記憶には「日光写真」と「ポケットミニ」があります。児童向け科学雑誌の付録にあった日光写真セット。感光紙を下に置き、ネガを日光にかざすとネガの絵が感光紙に写る仕組みです。それは写真と呼べるようなものではありませんが、子ども心をくすぐられました。一方、旅行に行く時は、いつもコダックの「ポケットミニ」を持参していました。ポケットカメラですので、たいした写真は撮れませんが、キチンと写真が撮れることだけで満足していました。

 こうしたカメラに共通するのは、自分で写真を撮っているという実感が持てることです。自分で作業をすることで、写真に愛着と幸せを感じるのです。

 私たちは「進化=機械化」という概念で生きています。しかし「機械化=幸福」ではありません。それは「進化≠幸福」ということを示しているのです。
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トイカメラ・くまのプーさん

アナログ的な味わいが人気のトイカメラ。ディズニーシリーズ。
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