論 題
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中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の山崎正和会長は26日、東京都千代田区の日本記者クラブで講演と記者会見を行い、個人的な見解と強調した上で、小中学校での道徳教育と歴史教育は不必要との考えを示した。(毎日新聞/2007.04.26)
●スローなコメント
 道徳教育の難しさは教えるべき内容が国家観や宗教観に左右されることだと思います。例えば北朝鮮で道徳的な行動とは「金正日総書記に対する忠節を誓う」ことでしょう。また、キリスト教徒にとっては「日曜日に礼拝すること」が道徳的でしょう。こうした国家や宗教に依存しない部分だけで道徳教育をすると表層的な内容で終ります。

 では日本は何を道徳で教えるべきか?わたしは「民主主義を教えること」と考えます。そして日本の民主主義の理念は憲法に明記されています。ですから憲法教育を充実させ「憲法を守る人間」に育てることが道徳だと思います。

 現在、憲法論議といえば9条の解釈に終始している面が強く、多くの人が「憲法=9条」としか理解されていないように思えます。勿論、9条は重要な内容を含んでいます。しかし9条以外にも13条など、民主主義そのものの考えを伝える大切なことがあります。
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