論 題
●気になるニュース
日米欧8カ国による主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)は7日、地球温暖化対策について「2050年までに温暖化ガスの排出量を少なくとも半減させることを真剣に検討する」ことで合意した。(日経新聞/2007.06.08)
●スローなコメント
地球温暖化対策への積極的取り組みを表明した主要8カ国。きっと素晴らしいニュースなのですが、どうも素直に喜べません。自分の性格がひねくれているのかもしれませんが・・・。
何が気になるのか考えました。そして思いました。改善するべきコトが「地球環境」なのか「温暖化ガスの排出量」なのかがぼやけていると感じたのです。本当に改善するべきは「地球環境の悪化」です。「温暖化ガスの排出量」はその一部に過ぎません。しかし部分を集中的に対処すると、別な部分にしわ寄せがいき、ますます問題を複雑化させると考えます。
たとえば、食物に害虫が発生することで、食生活や農業経済に悪影響を及ぼします。この場合、害虫は環境悪化の要因です。その為、殺虫剤を開発し、害虫駆除の兵器として使用しました。しかしそのことが土壌汚染の深刻化を招きました。カーソン女史の名作「沈黙の春」はその点を強調しています。
もし「温暖化ガスの排出量」のみを問題視するのであれば、たとえば火力発電から原子力発電への転換を推進すれば絶大な効果が期待出来ます。しかしそれは原発事故の不安や、放射性廃棄物の処理という環境難題を抱えます。環境問題は、全体最適の視点がとても重要なのです。
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沈黙の春
レイチェル カーソン
いまなお鋭く告発しつづけ、21世紀へと読み継がれた古典。待望の新装版。
語彙:温室効果ガス
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