論 題
●気になるニュース
電車に乗る前に雑誌を買おうとしたら、売店のシャッターが閉じていた――。最近そんな経験をした人が少なくないはずだ。首都圏のJR駅で、スタンド型売店「キヨスク」の3分の1が臨時休業するという異常事態が続いている。(読売新聞/2007.04.13)
●スローなコメント
 ついこの前まで「就職氷河期」と呼ばれたのに、今は空前の「売り手市場」。「バブル再来」と伝えられます。映画「バブルでGO!」がヒットしたのも象徴的です。

 さて、世の中は刻々と変わるのに、会社は変われないジレンマが往々にあります。今回のニュースは販売員をリストラしたものの、補充要員を確保出来ない為、店を休業するお粗末なニュース。会社が感度の高いアンテナを張っていれば、人の確保が難しいことは容易に想定出来たはず。また「キヨスク」での仕事を見れば、それが熟練を要求される仕事であり、誰もが簡単に出来る仕事でないことは分かるはず。それがイメージ出来ないのは、世の中が見えていない証しでしょう。

 特にそうした企業は安易に「人員整理」のような、大胆な経営改革は止めるべきだと思います。会社も従業員も顧客も不幸になるだけでしょう。いまいる人材を大事に確実に使っていくことを心がけるべきだと思います。
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