読 感
日本はなぜ世界で一番クジラを殺すのか
星川 淳(著)
価格:\819(税込)
評価:★★★☆☆
◆読書感想◆
捕鯨問題は多くの矛盾を感じます。欧米人は日本の捕鯨を目のカタキします。鯨がかわいそうという見方は分かります。でもそうであるなら、「牛や豚はいくら殺生しても構わないのか?」と言いたくなります。勿論、生息数が少ない鯨を保護するのは、生物多様性から見て当然だと思います。
一方、日本の主張もイマイチ説得力がありません。「鯨は日本の伝統食だから捕鯨を守れ」といいます。確かに学校給食の思い出はあります。しかしこれから鯨を全く食べなくとも、別にどうってことないと思います。鯨は日本の食文化かもしれませんが、だから守るべきという必然性は感じないのです。
この本はグリーンピース・ジャパンの事務局長が書いたものですので、原則は反捕鯨です。しかしわたしはこの本を読んでも、反捕鯨に傾くこともありませんし、文章に反感も抱きません。はっきりいえるのは、捕鯨はYESかNOかという二者択一でなく、加減ということです。鯨に限らないのですが、どうも食の論議は善悪をはっきりさせたがる傾向が強いようです。その短絡な発想が気になる今日のこの頃です。(2007/07/07)
読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
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