読 感

ベター・ハーフ

唯川 恵(著)
価格:\1,785(税込)
評価:★★★★☆
◆読書感想◆
 物語はバブル絶頂期――広告代理店勤務のイカシタ男と、ドハデに着飾ったボディコン女が結婚します。しかしバブル崩壊と共に、不倫、リストラ、親の介護と苦難が押し寄せ、夫婦関係も崩壊真っ只中・・・。1990年代の世相に迎合した安直なストーリーに思えますが、それだけの作品ではありません。本書は見事に夫婦心理を描いています。

 「自分も永遠子も、結婚してから、結婚というひとつの決まった形の箱のなかに納めようとしてきた。けれど結局は箱に納まらずはみ出してしまう」(本書336頁)。

 人は誰もが安定を願います。人間の本質は保守的なのでしょう。一方、人は束縛から飛び出して自由になりたいと願います。人間は矛盾に満ちています。夫婦とは矛盾同士が箱に納まる難しい関係です。改めていうことではないかもしれませんが、「おしどり夫婦」を持続するのは大変なことです。(2007/07/03)
読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
地球温暖化
きみの友だち
食べる女
ザ エクセレント カンパニー
地球温暖化防止読本
プロジェクトマネジメント
検証アニマルセラピー
本当は知らなかった 日本のこと
死の棘
ユビキタス社会、始まる
温泉とデトックスでキレイになる!
萌え経済学
窓際OL会社はいつもてんやわんや
ライフハックス鮮やかな仕事術
うさぎの行きあたりばったり人生
快楽急行
人間はこんなものを食べてきた
何でも見てやろう
不思議現象なぜ信じるのか
流星ワゴン
沖縄学
環境問題のウソ

◆過去ログ◆
#61〜75
#46〜60
#31〜45
#16〜30
#1〜15

戻る