◆読書感想◆
へんてこ隣人図鑑
原 宏一(著)
価格:\540(税込)
評価:★★★★★
文学はつくづく運に左右される世界だと思います。この本の著者、原宏一さんは1999年に「床下仙人」という作品を発表しますが、当時は相手にされませんでした。2007年に「啓文堂書店おすすめ文庫大賞」に選ばれたことで、注目され、過去の作品が文庫化されていきました。
「へんてこ隣人図鑑」は1999年に雑誌で連載されたようです。「床下仙人」がブレイクしなければ、本書が広く読まれることはなかったでしょう。これほど上手く社会をシニカルに描いたショートショートは稀有です。もし本書が文庫化されなければ、ユーモア作品界にとって痛手です。
間違っても通勤電車のなかで読まないでください。沈黙の車中で、吹き出し笑いをする羽目になるでしょう。(2010/04/10)
◆読感履歴◆
◆過去ログ◆
#316〜330
#271〜315
#226〜270
#181〜225
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45
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