◆読書感想◆
チョコレット・オーガズム
野中 柊(著)
価格:\500(税込)
評価:★★★★★
書店をふらつきながら「あ〜今週末は、バレンタインデーだなぁ〜」なんて思ったとき、目に飛び込んだ本――「チョコレット・オーガズム」。何となく甘そうな響きに誘惑され、衝動買いしました。何の脈略もない行動です。
そんな訳で、余り期待せずに読みましたが、これが面白く興味深い作品でした。2作(表題作と「なつやすみ」)が収められていますが、作風は異なります。「チョコレット・オーガズム」が「かけあい漫才」を思わせる会話中心の楽しい文体なのに対して、「なつやすみ」は内省的です。両作品を読むことで、野中柊の才能の幅を感じます。
さて表題作「チョコレット・オーガズム」ですが、対立軸を描く2人の女性主人公が登場します。マユキとヒカル――ふたりは腐れ縁ですが、男性観は180度異なります。彼氏いちずに長電話をかけるマユキ、方々で男と遊ぶヒカル。この分かりやすい構図は、トレンディドラマに使えそうです。何故、今まで映像化されないのか不思議だと思いました。イメージ的にはマユキを貫地谷しほり、ヒカルを上野樹里辺りでやって欲しいと思いました。(2009/02/11)
◆読感履歴◆
コーヒーとサンドイッチの法則
超高層ホテル殺人事件
流れ星におねがい
螺鈿迷宮
ガール
アーモンド入りチョコレートのワルツ
みんな、どうして結婚してゆくのだろう
40歳から伸びる人、40歳で止まる人
疾走
まんがで読破・資本論
空中ブランコ
イニシエーション・ラブ
心まで盗んで
ドラッカーさんが教えてくれた
ショート・トリップ
◆過去ログ◆
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