◆読書感想◆
かつどん協議会
原 宏一(著)
価格:\480(税込)
評価:★★★★★
作家、原宏一を全国区にしたのは「床下仙人」でしょう。本書は仕事に燃えるサラリーマンが家庭での生き場をなくし、他人の家庭の床下に居住するという物語。面白いがサラリーマンのわたしには無邪気に笑えないお話でした
本書は表題作を含め3部から構成されます。どの作品も風刺が効いています。表題作「かつどん協議会」は、かつどんの復権に向け、アカデミックに「かつどん」を論じます。馬鹿さ加減が突出しています。しかし単なるキワモノでなく、かつどんが何かを象徴している様に感じさせる奥の深い話しに思えてきます。
馬鹿げているという点では、2作目、3作目も双璧です。2作目「くじびき翁」は、政治の腐敗は多数決にあるという視点に立ち、政策はくじで決めようという暴論を掲げるお話。3作目「メンツ立てゲーム」は、ビジネスの世界に会計や法律の専門家はいるのに、謝罪の専門家がいないことに着眼した「謝罪士」の姿を描いたお話。
どのお話も現実離れしていますが、余りにも鋭い着眼の為、反論する根拠もなく、唸りっぱなしの迷作!(2009/03/01)
◆読感履歴◆
アフターダーク
星に願いを
なぜか人生がうまくいく「悟り」のススメ
マドンナ
チョコレット・オーガズム
コーヒーとサンドイッチの法則
超高層ホテル殺人事件
流れ星におねがい
螺鈿迷宮
ガール
アーモンド入りチョコレートのワルツ
みんな、どうして結婚してゆくのだろう
40歳から伸びる人、40歳で止まる人
疾走
まんがで読破・資本論
空中ブランコ
イニシエーション・ラブ
心まで盗んで
ドラッカーさんが教えてくれた
ショート・トリップ
◆過去ログ◆
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#46〜90
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