読 感
油断!
堺屋太一(著)
価格:\750(税込)
評価:★★★☆☆
◆読書感想◆
本書は 「中東戦争により石油が日本に供給されなくなる」 ことを想定し、日本がどのような状況に陥るかを予測した作品です。出版は1975年。堺屋太一の小説家デビュー作です。大局観と緻密な計算を兼ね合わせた読み応えのある力作だと思いました。
この本では日本が石油備蓄施設や原子力発電所などの代替エネルギー施設の建設を推進しなかったことで、いち早く経済破綻すると予測しています。
『備えあれば憂いなし』 といわれます。特に日本のように自前の資源を持たない国は危機対応力が弱いとされます。一方、今日の日本はこの本が書かれた頃より多くの備えをしています。作者も 「いまの日本なら 『油断!』 と同じ状況にはならない」 と述べています。
しかし備えることは、その分エネルギーを増やします。いまや日本のCO2排出量は12.59億トンで世界4位です(2003年度:全国地球温暖化防止活動推進センター『JCCCA』の資料から)。21世紀は 『持続可能な発展』
いう難しい命題に日本も世界も取り組まなければなりません。
読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
どくとるマンボウ回想記
ナイフ
家事する男の作り方
メリーゴーランド
恋より仕事!
ガイアの復讐
ラジオは脳にきく
空飛ぶタイヤ
ふたりのLOVEマッサージ
会社人間が会社をつぶす
低度情報化社会
学校が学習塾にのみこまれる日
自分の小さな「箱」から脱出する方法
ソフトランディングの科学
チェンジ・ザ・ルール!
できる男の顔になるフェイスビルダー
仕事は楽しいかね?
食品のカラクリ
あなたが世界を変える日
男の子を伸ばす母親は、ここが違う!
企業とは何か
アンチエイジングでいきいき長生き
チョコレート・ダイエット
見える化
楽しいナショナリズム
◆過去ログ◆
#16〜30
#1〜15
戻る