読 感

メリーゴーランド

荻原 浩(著)
価格:\1,785(税込)
評価:★★★☆☆
◆読書感想◆
 今、考えれば1983年に 『東京ディズニーランド』 が開園し、大成功したことが誤りの始まりだったように思えます。東京ディズニーランドの成功は、これといった特色を持たない地方に 『テーマパーク=金のなる木』 という感覚をおこしと思います。

 「テーマパークを作れば明日からわが町も観光客で潤う」――こんな幻想から90年代に入ると竹の子の如く、地方テーマパークが開園しました。しかしその多くは施設面・サービス面で遠隔地の観光客を呼び寄せる魅力に乏しく、相次いで閉鎖しました。金のなる木は負け犬に転落しました。

 本書は負け犬テーマパーク 『駒谷アテネ村』 の再生に取り組む公務員の物語です。随所にお役所体質がリアルに描かれ、役人でないわたしから見るとイライラしてきます。それこそ著者が狙った点だと思いますので、まさにわたしは著者の文術にはまったのです。

 一見の観光客目当てではない魅力あるまちづくりをすることで、そこに住みたくなる都会人も出てきます。自治体は郷土のよさを上手にアピールしながら、地方としての発展を模索して欲しいと考えます。
読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
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◆過去ログ◆
#16〜30
#1〜15

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